NY外為:ドルが下落、テクニカルの支持線に接近-111円台後半

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21日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロとドルがそれぞれ異なるテーマを手掛かりに反対の動きを見せた。ユーロに対しては楽観が強まる一方、ドルに関しては明るい見方が後退し、ユーロは対ドルで年初来高値に向けて上昇した。

  ユーロは主要10通貨の大半に対して値上がりした一方、ドルは過半数に対して下落。米国での財政面の刺激策が行き詰まる可能性があるとの見方が背景にある。ユーロは、フランス大統領選の討論会に関する世論調査を手掛かりに大きく上昇。20日実施された仏大統領選討論会では、マクロン前経済相が勝利を収めたとの世論調査の結果が示された。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.3%低下。一時0.4%低下し、200日移動平均に接近した。

  ユーロは対ドルで0.7%高の1ユーロ=1.0811ドル。年初来高値は1.0829ドル。

  ドルは対円で0.8%安の1ドル=111円71銭。

  ドルの短期リスクは23日に訪れる可能性がある。同日は米下院でオバマケアの代替法案の審議が見込まれるほか、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演が予定されている。  

  トレーダーらによれば、ドル・円相場は、ユーロ圏の政治リスクを回避しつつ、ドルの弱気なセンチメントをより明快に表す通貨ペアと市場では捉えられている。ただし、対円でのユーロ需要が高まれば、それを通じて、ドルが対円でやや上昇するとトレーダーらは指摘する。この日は米10年債利回りが2.42%を下回る水準に下げたこともドルを軟化させた。

  イエレンFRB議長が年内あと2回の利上げ予想に慎重な姿勢を示したり、議会が共和党のオバマケア代替法案を阻止した場合は、ドルの見通しは一段と暗くなる可能性がある。

原題:Dollar Threatens Key Technical Support as Election Gain Fizzles(抜粋)

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