英国では2月にインフレ率がエコノミスト予想を上回る伸びとなり、過去3年余りで初めてイングランド銀行(英中央銀行)の目標を突破した。

  英政府統計局(ONS)が21日発表した2月の消費者物価指数 (CPI)は前年同月比2.3%上昇と、2013年9月以来の高水準に達した。ブルームバ ーグがまとめたエコノミストの調査中央値では2.1%が見込まれていた。前年同月にはわずか0.3%上昇にすぎなかったが、昨年6月の国民投票での欧州離脱(EU)決定以降にポンドが17%下落したことや、石油価格の値上がりが影響した。

  コアインフレ率は2%と、14年半ば以来の高い伸びとなった。食品価格は前年同月比0.3%上昇と、14年4月以降で初めて値上がりし、ほぼ3年にわたった食品デフレが終了した。

  イングランド銀はこれまで景気支援を踏まえてインフレ率が2%の目標を超過することを容認する姿勢を示しているものの、国内の物価上昇圧力が高まり始めれば、その姿勢が問われることになり得る。今月の金融政策委員会(MPC)会合ではフォーブス委員が利上げを主張したほか、一部メンバーもこうした方向に傾きつつある可能性を示唆した。

  ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のエコノミスト、ダン・ハンソン氏は「近い将来にわたり、目標を上回るインフレ率が英経済動向のテーマとなる公算が大きい」とし、「BIエコノミスクスでは、インフレ率は2019年半ばまで目標水準に戻らないと予想している」と語った。

  ONSは今回の統計から望ましいインフレ指標を住居費を含めた消費者物価指数(CPIH)に移行したが、イングランド銀は引き続きCPIを政策目標に用いる。2月のCPIHは前年同月比2.3%上昇した。

原題:U.K. Inflation Gains More Than Forecast, Breaching BOE Goal (1)(抜粋)

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