企業内部者との会話後に取引して400万ドル(約4億5000万円)の不正利益を得たとして、米証券取引委員会(SEC)が米ヘッジファンド運用会社オメガ・アドバイザーズの創業者レオン・クーパーマン氏を相手取り不当利益の返還などを求めた民事訴訟で、連邦地裁判事は20日、クーパーマン氏が申し立てていた訴訟却下請求を退けた。これにより同訴訟が開始されることになった。

  フィラデルフィア連邦地裁のサンチェス判事は、SECが「インサイダー取引の説得力ある主張」を提示したと述べ、クーパーマン氏(73)側の申し立てを認めなかった。同判事は11月に陪審員選びを行う予定を決めた。

  今回の訴訟は、内部情報を利用しないとの合意を結ぶ前に得た情報であっても、アウトサイダーがそれに基づいて取引を行った場合は違法とのSECの新たな主張が妥当かどうかを司法が判断する初のケースとなる。

  クーパーマン氏は裁判で無実を証明できると期待していると述べ、それ以上のコメントは控えた。SECのバーンズ報道官は今回の決定についてコメントを控えた。

  SECは昨年9月、クーパーマン氏がアトラス・パイプライン・パートナーズの大株主の1人としての地位を利用し2010年7月に同社幹部との電話で機密情報を入手したとして提訴していた。クーパーマン氏は刑事事件の対象にはなっていない。
  

原題:Leon Cooperman Ordered to Trial in SEC Insider-Trading Case (2)(抜粋)

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