米国では1月、トランプ大統領の就任式と「女性大行進」が行われる前の週にポスター用紙やサインペンなどプラカード作成に使う用品の売上高が30%強増えたことが分かった。政治的な抗議活動への熱気が米国で再燃していることを示す兆候だ。

女性大行進
女性大行進
Photographer: Jeenah Moon/Bloomberg

  NPDグループがまとめた消費財売り上げ統計によると、米国ではこの1月の1週間に推定600万ドル(約6億7500万円)に上るプラカード作成用品が売れた。個々の用品の多くが1ドル以下の値段であることを考えれば、取るに足らない額ではない。ポスター用紙は33%の売り上げ増となり、1月全体で売れたポスター用紙680万枚の約3分の1が大統領就任式の前の週に売れた。NPDでオフィス用品業界分析を担当するディレクター、リーン・エンソウリ氏によれば、サインペンやTシャツなどの布地用の絵の具も通常以上の売り上げだった。

  これら製品の売り上げ急増は、クリスマス前の週と「女性大行進」前の2週間を除き22週連続で売り上げが減少していたオフィス用品小売店には予期せぬ恩恵となった。エンソウリ氏は、かつて政治的抗議活動といえば何につけてもコンピューターや電話が使われていたが、今回は「考えを表現するのに多くの人が昔ながらの手段に訴えたようだ」と話した。

女性大行進の際に使われたプラカード類
女性大行進の際に使われたプラカード類
Photographer: Eric Thayer/Bloomberg

  この先も抗議活動が数多く予定されているため、小売店は在庫を十分に用意しておくのが賢明だろうし、今後デモへの参加を予定するなら前もって計画を立てておくべきだとエンソウリ氏は語る。首都ワシントンやコロラド州グレンデール、ニューヨーク州クイーンズの小売店でポスター用紙が売り切れた様子を写した写真がツイッターに投稿されているとCNNは1月下旬に報じている。

原題:Americans Spent Millions Making Trump Protest Signs in January(抜粋)

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