格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは20日、米電力会社スキャナの格付け見通しを「ネガティブ(弱含み)」に引き下げた。

  ムーディーズは、サウスカロライナ州のV・C・サマー原発で原子炉2基を建設している東芝傘下ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)をめぐる将来の不安を理由に挙げた。

  東芝は原発事業に絡んで7125億円の減損を計上する見通しで、WHは同事業の再編に向けてアドバイザーを起用したと関係者が今月明らかにした。スキャナは先月、原発が完工されない場合は新たな請負業者を探すか、WHが撤退を余儀なくされる場合には自社で建設を完了させることもあり得ると説明していた。

  ムーディーズは20日、東芝の現状はプロジェクトを物理的に完了する同社の能力と意思に疑念を生じさせると指摘。原発建設や将来的なコスト増加に伴うリスクの一部がスキャナ傘下のサウスカロライナ・エレクトリック&ガスに最終的に転嫁される恐れがあると分析した。

  ムーディーズはまた、米公益事業会社サザン傘下のジョージア電力の格付け見通しもWHを理由に「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。WHはジョージア電力の発電所で2基の建設契約を受注している。サザンの格付けは据え置き、見通しは「安定的」とした。

  サザンとスキャナのコメントは現時点で得られていない。
  

原題:Toshiba Nuclear Woes Has Moody’s Warning of Scana Credit Risks(抜粋)

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