債券相場は上昇。長期金利は約2週間ぶりの低水準を付けた。前日の米国市場で株安・債券高となった流れを引き継ぎ買いが先行したほか、年度末を控えた好需給観測が相場を支えた。

  21日の長期国債先物市場で中心限月6月物は前週末比11銭高の150円24銭で取引を開始。午後の取引では一段高の展開となり、150円29銭まで上昇。結局は14銭高の150円27銭で引けた。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「先週の海外材料を波乱なく通過したということで国内の需給要因がメインになっている」とし、「年度末前の買い需給が反映されている」と指摘。40年入札については、「単利では1%台だが、複利では0.9%台でもう少し金利が欲しいというのが本音と思われるものの、年度内に買わなくてはいけない投資家の買い需要が見込まれる。そんなに崩れるようなことはないとみている」と話した。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の346回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値から0.5ベーシスポイント(bp)低い0.065%と、8日以来の低水準で推移している。

ミネアポリス連銀総裁
ミネアポリス連銀総裁
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  20日の米国債は上昇。金融政策当局者が米国経済の直面するリスクを指摘したことが手掛かり。10年債の利回りは4bp低い2.46%程度。金利据え置きを主張して利上げ決定に反対票を投じたミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は20日、米CNBCのインタビューで成長が依然として遅すぎると指摘した。一方、米株式相場は小幅ながら3営業日続落。債券高を受けて金融株などが下げた。

  

  日本銀行はこの日、長期国債買い入れオペを実施した。結果は残存期間「1年超3年以下」の応札倍率が2.77倍と前回を下回った一方、「3年超5年以下」は2.98倍、「5年超10年以下」が3.19倍とそれぞれ前回から上昇した。

過去の日銀オペの結果はこちらをご覧ください。

40年債入札

  財務省は22日、40年利付国債入札を実施する。利回り競争入札によるダッチ方式で、応札は0.5bp刻みで行う。9回債のリオープン発行となり、表面利率は0.4%。発行予定額は前回と同じ5000億円程度となる。

  野村証券の中島武信クオンツ・アナリストは、「今月の40年入札はリオープンなので新発債の買いニーズはない。9回債としては最後の入札だが、クーポンが0.4%と40年債としては最低なので是非買いたいというニーズは高くないだろう」と指摘。ただ、「今月の他の年限とは異なり、入札の翌日にはオペに入れることができるのはメリット」だとみる。

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE