20日の米国債は上昇。金融政策当局者が米国経済の直面するリスクを指摘したことが手掛かりだった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて約2.46%。英10年債利回りも下げた。英国が今月29日に欧州連合(EU)離脱手続きを発動して2年間にわたる離脱交渉をスタートさせると表明したことが手掛かりだった。

  連邦公開市場委員会(FOMC)は先週の会合で利上げを決定した。参加者の予測中央値によると年内あと2度の追加利上げ想定しており、前回予測から変化はなかった。先週の米国債はFOMCの決定事項を手掛かりに上昇、今週に入っても上げが続いている。金利据え置きを主張して利上げ決定に反対票を投じたミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は20日、米CNBCのインタビューで成長が依然として遅すぎると指摘した。

  シカゴ連銀のエバンス総裁はニューヨークで講演し、年内に2-3度の利上げを支持した。さらに市場は当局のバランスシート正常化にも対応できるとの見解を示した。今週はイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長やニューヨーク連銀ダドリー総裁など複数の当局者の講演が予定されている。

  17日に公表された商品先物取引委員会(CFTC)の建玉データによると、15日のFOMC声明発表を控えて10年債先物ではネットショートが縮小した。

  米国債の弱気派はバレル当たり50ドルを下回る原油価格や米政府が目指す減税や刺激策が進展していないことから、その見方を後退させている。  

原題:Treasuries Rise With Gilts, Outperforming Euro-Zone Bond Markets(抜粋)

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