欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが下げ縮小-フランス大統領選の候補者討論会控え

  20日のニューヨーク外国為替市場ではドルが4営業日続落、ただ午後に下げを縮める展開となった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.1%低下。一時0.3%下げる場面もあった。ドルは円に対しては0.2%安の1ドル=112円55銭。対ユーロではほぼ変わらずの1ユーロ=1.0739ドル。

  トレーダーらは新たな手掛かりを求めて、20日遅くに行われるフランス大統領選の候補者による討論会と、23日のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長講演に注目している。

  ドルはFOMCによる利上げ発表後から下落しており、この日は一時、昨年11月11日以来の安値を付けた。ただ下げのペースは米10年債利回りの方が勝っており、ドルがやや底堅さを見せていることが示唆される。

  フランス大統領選の討論会では5人の主要候補者が参加し、無所属のマクロン前経済・産業・デジタル相と極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首との争いにおける変化に注目が集まりそうだ。仏大統領選の候補者は11人だが、残りの6人は20日の討論会から除外された。 

  討論会を控えた状況では、ユーロは主要10通貨の過半数に対して値下がり。
原題:Dollar Pares Losses Ahead of First French Presidential Debate(抜粋)

◎米国株:小幅安、シカゴ連銀総裁の発言で国債上昇-金融株が安い

  20日の米株式相場は小幅ながら3営業日続落。シカゴ連銀のエバンス総裁が「2017年における2回ないし3回の利上げ」を支持する考えを示し、国債相場が上昇。金融株などが下げた。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)は先週、利上げを実施した上で、参加者予測の中央値として年内あと2回の利上げを想定していることを示唆していた。

  S&P500種株価指数は前営業日比0.2%下げて2373.47。ダウ工業株30種平均は8.76ドル安の20905.86ドル。ナスダック総合指数は日中取引の最高値を付けた後、ほぼ変わらずで終えた。

  S&P500種のセクター別では、米国債利回りの低下を背景に金融が0.9%下落。11セクターのうち7セクターが下落。公益事業は0.7%下げた。一方、不動産は0.1%高。

  原油安を嫌気してエネルギー株は0.1%下落。米石油リグ(掘削装置)稼働数の増加を受け、石油輸出国機構(OPEC)が減産合意を延長するとの期待が後退し、原油相場は下落した。

  出来高は約58億株と、年初来で最低となった。

  今週は住宅関連指標や耐久財受注の発表がある。FOMCは先週、緩和的な政策を当面続ける姿勢を示した。

  フェデラルファンド(FF)金利先物が示唆する6月までの利上げ確率は58%となっている。
原題:U.S. Equities Decline as Bonds Strengthen, Financial Stocks Drop(抜粋)
U.S. Stocks Retreat, Bonds Rise as Dollar Slips: Markets Wrap (抜粋)

◎米国債:上昇、金融政策当局者の発言に反応-英国債も高い

  20日の米国債は上昇。金融政策当局者が米国経済の直面するリスクを指摘したことが手掛かりだった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて約2.46%。英10年債利回りも下げた。英国が今月29日に欧州連合(EU)離脱手続きを発動して2年間にわたる離脱交渉をスタートさせると表明したことが手掛かりだった。

  連邦公開市場委員会(FOMC)は先週の会合で利上げを決定した。参加者の予測中央値によると年内あと2度の追加利上げ想定しており、前回予測から変化はなかった。先週の米国債はFOMCの決定事項を手掛かりに上昇、今週に入っても上げが続いている。金利据え置きを主張して利上げ決定に反対票を投じたミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は20日、米CNBCのインタビューで成長が依然として遅すぎると指摘した。

  シカゴ連銀のエバンス総裁はニューヨークで講演し、年内に2-3度の利上げを支持した。さらに市場は当局のバランスシート正常化にも対応できるとの見解を示した。今週はイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長やニューヨーク連銀ダドリー総裁など複数の当局者の講演が予定されている。

  17日に公表された商品先物取引委員会(CFTC)の建玉データによると、15日のFOMC声明発表を控えて10年債先物ではネットショートが縮小した。

  米国債の弱気派はバレル当たり50ドルを下回る原油価格や米政府が目指す減税や刺激策が進展していないことから、その見方を後退させている。  
原題:Treasuries Rise With Gilts, Outperforming Euro-Zone Bond Markets(抜粋)

◎NY金:続伸、2週間ぶり高値-米利上げ軌道めぐる警戒和らぐ

  20日のニューヨーク金先物相場は続伸。2週間ぶりの高値となった。先週のFOMCを受けて年内利上げが3回よりも多くなるとの警戒が和らいだことから、金に対する投資家センチメントが改善した。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前週末比0.3%高の1オンス=1234ドルで終了。一時は0.4%高の1235.50ドルと、6日以来の高値をつけた。

  「金先物は引き続きやや勢いをつけるだろう」-RJOフューチャーズ(シカゴ)のシニアマーケットストラテジスト、フィル・ストライブル氏。「次回の利上げが一段と遅くなっても驚きではない」。

  銀先物5月限は0.1%高の17.438ドル。プラチナ先物4月限は1%上昇の972.40ドル。パラジウム先物6月限は0.8%上昇の781.65ドル。
原題:Gold Climbs to Two-Week High as Concerns Ease Over Fed Rate Path(抜粋)

◎NY原油:下落、米生産増がOPEC減産分相殺との懸念で

  20日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が下落。リビアの石油輸出港が操業を再開する見通しや米石油リグ(掘削装置)稼働数の増加を受け、石油輸出国機構(OPEC)の減産で需給が均衡しない可能性が意識された。

  みずほセキュリティーズUSA(ニューヨーク)の先物部門ディレクター、ボブ・ヨーガー氏は電話インタビューで、「リビアの港湾再開への動きが本日の下落の理由で、米リグ稼働数も支援材料にならなかった」と指摘した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前週末比56セント(1.15%)安い1バレル=48.22ドルで終了。同限月は翌21日が最終取引となる。中心限月の5月限は40セント安の48.91ドルで終えた。このほか、ロンドンICEの北海ブレント5月限は14セント安い51.62ドルで引けた。
原題:Oil Drops as U.S. Drilling Growth Threatens to Counter OPEC Cuts(抜粋)

◎欧州株:4営業日ぶり小幅下落、増資発表のドイツ銀行が大幅安

  20日の欧州株式市場では指標のストックス欧州600指数が小幅ながら4営業日ぶりに下落。石油・ガスや銀行株が売られ、指数を押し下げた。

  ストックス600指数は前週末比0.2%安の377.68で終了。原油価格の下げに追随し、エネルギー株を中心に下げた。ドイツ銀行は3.7%安で年初来安値に沈んだ。先週末終値に比べ35%のディスカウントで80億ユーロ(約9700億円)の増資を実施すると発表したことが嫌気された。

  アンドルー・ガースウェイト氏率いるクレディ・スイス・グループのストラテジストらはリポートで、投資家は債券やクレジットに対して株式をオーバーウェートすべきだと指摘した。今年下半期に株価が調整する可能性が低下したとの予想が理由。
原題:European Stocks End Three Day Advance as Deutsche Bank Retreats(抜粋)

◎欧州債:周辺国短期債が上昇、週内のTLTRO控え-ギリシャ債下落

  20日の欧州債市場では、周辺国の短期債が上昇。週内にECBの条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO2)を控え、キャリー需要が押し上げた。

  ギリシャ債は下落。20日に開かれたユーロ圏財務相会合(ユーログループ)で、ギリシャのツィプラス政権が金融支援策に付帯された条件をまだ満たしていないと指摘され、支援が再び遅れる見通しとなったことを嫌気した。

  中核国債もベルギーを中心に軟調。ベルギーはこの日10年債入札を実施したが、前回入札に比べ応札倍率が低下した。フランス債はほぼ変わらず。引け後には大統領選挙に向け今回初めてとなる候補者のテレビ討論会が開かれる。
原題:Carry Demand Returns, Core Steady; End-of-Day EGB Curves, Spread(抜粋) Greece Edges Toward a New Crisis as Bailout Quarrel Persists (1) (抜粋)

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