米シカゴ連銀のエバンス総裁は、年内に2回、もしくは3ー4回の利上げもあり得るとの認識を示した。一方でミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、利上げを急ぐ必要はないと指摘した。

  カシュカリ総裁は20日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで「高インフレの脅威はすぐそこに迫ってはいない」とし、物価上昇圧力が見られないことから当局は利上げにおいて辛抱強くなることが可能だと加えた。その上で、「コアインフレ率が年内に2%に達するとすれば、私としては非常に驚きだ」と述べた。

  カシュカリ総裁は今月14-15日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利上げ案にただ一人反対票を投じた。同総裁は、金融当局が前進を続ける中で、抵抗の声としての存在を確固たるものにしている。先週の会合時点で、当局者らは低失業ならびに2%近くのインフレ率という経済予測が実現するとの想定に基づき、年内あと2回の利上げを予想している。

  カシュカリ総裁は、「データは基本的に横ばいで推移している。利上げを急ぐ必要があるのかと私は問いたい」とし、「データが現実的な必要性を示してから、緩和を解除するべきだ」と続けた。

  初めて今年投票権を持ったカシュカリ総裁が示した認識は、同様に今年投票権を持つシカゴ連銀のエバンス総裁とは対照的だ。

  エバンス総裁は、フォックス・ビジネスのインタビューで「成長見通しが固まり、インフレ率が上昇するとの自信が強まれば、年内3度の利上げはまったく理にかなっている」とし、「3度かもしれないし、2度の可能性もある。状況が極めて加速した場合は4度もあり得る」と述べた。

  このほかフィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、自身が予測した年内3回の利上げからのペース加速の可能性を排除しないと指摘。またインフレが当局目標の2%を「若干」オーバーシュートすると見込んでいると述べた。

原題:Kashkari Emerges as Opposing Voice as Fed Voters Show Optimism(抜粋)

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