ムニューシン米財務長官、G20で現行通商ルールに縛られない姿勢示唆

ムニューシン米財務長官はドイツのバーデンバーデンで週末に開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、トランプ政権の「米国第一」主義が世界貿易機関(WTO)で具体化された現行ルールにどうかみ合うのかや、米国が長期的にしっかりと関与していく方針かどうかについてさえも明確な見解を示さなかった。

  ゴールドマン・サックス・グループの元バンカーであるムニューシン長官は政権発足後2カ月足らずで詳細に説明しなったため、各国代表らは会議閉幕後、長官が少し準備不足で会議に臨んだと言わざるを得なかったようだ。ショイブレ独財務相はムニューシン長官について、通商政策で「新たなもしく創造的な文言について交渉する権限がなかった」と述べた。

  トランプ政権の基本的政策がG20の現状と正反対であることから、今回の声明は前回盛り込んだ「あらゆる形態の保護主義に対抗する」と文言を削除。代わりに「貿易の貢献の強化」に取り組んでいるという当たり障りのない表現にとどめた。

  ムニューシン長官は声明発表後の記者会見で、「私にとって初めてのG20だ。過去の声明の内容は、私の観点からは必ずしも関係があるわけではない」と述べ、国際社会の従来のコミットメントに自身やトランプ政権が縛られない姿勢を示唆した。

  一方、他国の財務相らは今回の結果に不満をもらした。ロシアのシルアノフ財務相は「さらなる議論が必要だ」と述べ、サパン仏財政相も協議が「満足できる形で終わらず」残念だと語った。

原題:Mnuchin at G-20 Plays Nice While Snubbing Rules of World Trade(抜粋)

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