ドイツ銀行は19日、80億ユーロ(約9700億円)の資本増強計画で、新株を17日終値より35%低い価格で発行することを明らかにした。財務強化と成長促進を目指す。

  19日の発表文によると、ドイツ銀は6億8750万株を1株当たり11.65ユーロで発行する計画で、3月5日公表の増資計画に沿って進める。17日終値は17.86ユーロだった。ブルームバーグが最初に同行による資本増強の検討を報じた時点に比べて41%程度低い価格で発行する。現株主は保有株2株につき新株1株を購入できる。

  株主割当増資は3月21日から4月4日まで。同行の増資は2010年以降で4回目となる。ジョン・クライアン最高経営責任者(CEO)は以前に株主割当増資に頼りたくない考えを示していたが、株価が昨年9月の安値から2倍近くに上昇し、リテール銀行部門の買い手を探し出せなかったことから今月に入って方針を転換していた。

ジョン・クライアンCEO
ジョン・クライアンCEO
Photographer: Jason Alden/Bloomberg

  株価は今月、増資を控えて値下がりしたものの、昨年9月30日の日中安値をなお80%上回る水準にある。経済成長や金利上昇による収益回復が見込まれ、同行の先行きに楽観的な見方が広がっている。LBBWのアナリスト、インゴ・フロメン氏は19日の発表前に「金利先高観や株式市場の好調からみて、株式発行の環境はほぼ完璧だ」と指摘した。

原題:Deutsche Bank Seeks $8.6 Billion Selling Shares at 35% Discount(抜粋)

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