メルケル独首相と安倍晋三首相は20日、自由貿易の擁護に向けて協調した取り組みを呼び掛け、米国の保護主義への傾斜に対抗する姿勢を示唆した。

  メルケル首相は日本と欧州連合(EU)による経済連携協定の早期合意を呼び掛けた。

  日米首脳による協調姿勢の演出は、17-18日ドイツで行われた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で米国が「公正な」貿易を主張して主要国間に不和が生じたことを浮き彫りにしている。ドイツのハノーバーで20日に開幕した情報技術見本市「CeBIT」で、メルケル首相とともに記者会見に臨んだ安部首相は、国際的に保護貿易主義や孤立主義の傾向がみられると警告。公平で自由な貿易が必要だと語った。

  メルケル首相は19日夜、「公正な市場を求めるが、障壁は設けたくない」と述べ、17日に会談したトランプ米大統領の掲げる経済・通商政策での「米国第一」主義に暗に反論。「自由貿易やオープンな国境、民主主義的価値をめぐり口論せざるを得ない時においても、ドイツと日本が言い争っていないのは良い兆候だ」と語った。

  2月にトランプ大統領と会談した安倍首相はさらに、日本と欧州は強固な協調関係を維持していく必要があると述べ、これに米国を参加させなければならないと続けた。

原題:Germany, Japan Push Trade Pact in Merkel Bid to Stymie Trump (1)(抜粋)

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