2016年には金融危機以降で最も多くのヘッジファンドが閉鎖に追い込まれた。投資家が資金を引き揚げ、規模の大きい運用会社に移したことが響いた。

  ヘッジファンド・リサーチが17日に発表したデータによると、2016年は計1057のヘッジファンドが清算された。業界全体の運用総額は同年末時点で3兆200億ドル(約342兆円)と前年同期からやや増加したものの、ファンズ・オブ・ヘッジファンズを含め、資金を運用するヘッジファンドの数は9893と、2012年以来の少なさとなった。

  この数字は、ヘッジファンドの浮かれ気分を吹き飛ばした1年を象徴する。パフォーマンスが低調にとどまる一方、高額の手数料を要求するヘッジファンドに、年金基金などは不満の声を高めている。ファンドの平均パフォーマンスを示すHFRIファンド加重総合指数は08年以来、配当金の再投資分を含む指標であるS&P500トータルリターン指数に勝てていない。

  パフォーマンスの不振は今年に入っても続いている。HFRI指数の年初から2月末までの騰落率はプラス2.2%だったが、S&P500トータルリターン指数のプラス5.9%を下回る。

  投資家はヘッジファンドからの資金を引き揚げ、昨年は同業界から702億ドルの資金が流出した。こうした状況を受け、業界平均の運用手数料は小幅に低下して1.48%に、成功報酬は運用益の17.4%と、0.1ポイント低下した。

原題:More Hedge Funds Closed Last Year Than Any Time Since 2008 (1)(抜粋)

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