3月17日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル下落、米インフレ期待のデータが低調

  17日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。インフレ期待のデータが1980年以来の低水準となったことに反応した。

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は昨年11月11日以来の低水準をつけた。ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)の長期インフレ期待は1980年までさかのぼれる同データ史上で最低水準となった。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)が今週公表した政策金利の予測中央値は年内あと2度の追加利上げ想定しており、前回と変わらなかった。欧州の政治リスク後退もドルにとって好ましい兆候ではないと、モルガン・スタンレーは指摘した。

  ハンス・レデカー氏らモルガン・スタンレーのストラテジストは「ドルは全面安になると当社では見込んでいる」とリポートで指摘。「オランダ総選挙の結果を受けて政治懸念は幾分か和らいだ。英ポンドさえも安定の兆しを示している」と述べた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%低下の1227.49。ドルは対円で前日比0.5%安の1ドル=112円70銭。対ユーロでは0.3%高の1ユーロ=1.0738ドル。

  ユーロは朝方、大きく下落。前日に欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバー、オーストリア中央銀行のノボトニ-総裁が債券購入プログラムを終了させる前に利上げに踏み切る可能性に言及し、ユーロは5週間ぶりの高値をつけていたが、この日はこの発言を見直す動きが広がった。

  米国債利回りの低下に伴い、対円でのドルは値下がりした。

  米利上げペースが加速するとの観測が後退し、オランダ総選挙を受けてポピュリズム(大衆迎合主義)台頭をめぐる懸念が和らいだことを背景に、JPモルガン・グローバルFXボラティリティー指標は一時2014年11月以来の低水準をつけた。

  市場の焦点は来週のFOMC当局者発言に移る見通しだ。23日にはイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演する。
原題:Dollar Falls to Lowest Since November on Weak Inflation Outlook(抜粋)

◎米国株:小幅安、国債利回り低下で金融売り・公益事業買い

  17日の米国株は小幅安。国債相場の上昇を手掛かりに公益事業銘柄が買いを集めた一方、金融株が大幅安となった。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%下げて2378.18。週間ベースでは0.2%上昇した。ダウ工業株30種平均は前日比19.93ドル(0.1%)安の20914.62ドル。

  S&P500種の公益事業株は0.7%高。この日米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下した。金融株は1.1%安。

  この日は株価指数と個別株の先物とオプション取引が期限を迎える四半期ごとのクアドルプル・ウィッチングと指数入れ替えで商いが膨らんだ。出来高は約95億株と、年初来で最多だった。

  金利先物市場動向によると、市場で織り込まれている6月までの追加利上げの確率は54%。

  S&P500種は月間ベースで3.7%上昇。このまま終えた場合、S&P500種は4カ月連続の上昇となり、昨年7月以降で最長の連続高となる。

   ムニューシン米財務長官が20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に初出席する。投資家はムニューシン長官の発言に注目している。同長官は16日、ベルリンでドルの長期的な強さが経済にとって最大の利益であるとの見解をあらためて示した。

  四半期決算の発表がほぼ終了しつつある。ブルームバーグのまとめたデータによると、S&P500種採用企業のうち利益が予想を上回ったは約4分の3、売上高が市場予想を上回ったのは約半数だった。
原題:U.S. Stocks Decline as Financials Drop Amid Bond Rally(抜粋)

◎米国債:上昇、週間でもプラス圏-消費者のインフレ期待後退

  17日の米国債相場は上昇。米消費者のインフレ期待が大きく後退したことが手掛かり。また欧州中央銀行(ECB)当局者の発言を受けて売られていた欧州債が下げを埋めたことも、米国債を支えた。米国債相場は週間ベースでも上昇した。

  この日発表された3月のミシガン大学消費者マインド指数(速報値)によると、今後1年間のインフレ期待は2.4%、前月の2.7%から低下した。向こう5年間では2.2%と、1980年代以来の低水準となっ

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.50%。利回りは週間ベースでも下げた。

  ECB政策委員会メンバー、ノボトニー・オーストリア中銀総裁は16日、ECBの預金金利について、主要政策金利より先に引き上げることも可能との認識を示した。この発言に反応し、ドイツ債利回りは17日、一時上げていた。

  今週の14-15日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合を前に米国債は大きく売られていた。クレディ・アグリコルの米国債トレーディング責任者、ダン・マルホランド氏(ニューヨーク在勤)は「FOMCの政策決定を待っていた資金が相当額あり、それが決定発表後に動いた」ようだと分析した。
原題:Treasuries Rise, Cement Weekly Gain Amid Post-Fed Buying(抜粋)
原題:Consumer Sentiment in U.S. Rises as Household Finances Improve(抜粋)

◎NY金:続伸、緩やかな利上げペース見通しで安心感続く

  17日のニューヨーク金先物相場は続伸。米連邦公開市場委員会(FOMC)が今週の会合で緩和解除のペースは変わらないと再確認したことから、安心感が続いた。 

  FOMCの経済予測で経済成長の大幅な上方修正が示されなかったことも逃避資産としての金需要を支えた。

  シンク・マーケッツUKの主席市場アナリスト、ナイーム・アスラム氏は、「FOMCが近い将来にタカ派的になることはない」と電子メールで指摘した。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日比0.3%高の1オンス=1230.20ドルで終了。週間ベースでは2.4%高と、2月3日終了週以来の大幅上昇。
原題:Gold Explorers Set for 2017’s Best Week as Moribund Metal Stirs(抜粋)

◎NY原油:ほぼ横ばい、減産合意の先行き不透明感で

  17日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物がほぼ横ばい。石油輸出国機構(OPEC)加盟国・非加盟国の減産合意について、ロシアのノバク・エネルギー相が延長を協議するのは時期尚早だと話し、市場で高まっていた延長への期待が後退した。

  BNPパリバの商品調査責任者、ハリー・チリンギリアン氏 (ロンドン在勤)は「生産抑制を当初合意した6カ月より延長する必要があるかもしれないという現実を、受け入れつつある産油国が少し増え、生産側からの肩入れが多少強まっていた。だがここに来て、この建設的な雰囲気にロシア政府が冷や水を浴びせた」と話した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比3セント(0.06%)高い1バレル=48.78ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は2セント上昇の51.76ドルで取引を終えた。
原題:Oil Little Changed as Saudi, Russia Send Mixed Signals on Cuts(抜粋)

◎欧州株:1年3カ月ぶり高値更新、鉱業株高い-週間ベースでも上げる

  17日の欧州株式相場は上昇。指標のストックス欧州600指数は2015年12月以来の高値を更新した。米利上げとオランダ総選挙の結果による安心感で、週間ベースでも値上がりした。

  ストックス600指数は前日比0.2%高の378.32で終了。前週末比では1.4%上げた。鉱業株は今週8.4%上げ、昨年11月以来の大幅高を記録した。

  ラース・ブローソン氏らバークレイズのアナリストはリポートで、「鉱業で設備投資が5年ぶりに増え始めている兆候が表れている」とし、「鉱山会社は力強いキャッシュフローを生み出しており、バランスシートのレバレッジ解消も急速に進んでいる。設備投資を再び増やしているのは2017年事業計画で明らかだ」と語った。

  個別銘柄では、英石油会社タローオイルが15%安。債務圧縮と投資資金調達のためライツ・イシュー(株主割当増資の一種)の実施を発表した。
原題:European Stocks End Week at 15-Month High After Fed, Dutch Vote(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債、ほぼ変わらず-米経済指標で下げを埋める

  17日の欧州債市場ではドイツ国債がほぼ変わらず。ECB政策委員会メンバー、ノボトニー・オーストリア中銀総裁の16日の発言でECBの利上げを織り込む動きが強まり、朝方は下げていた。

  ドイツ短期債は下げ幅を縮小、3月のミシガン大学消費者マインド指数で今後1年間のインフレ期待が1980年代以来の低水準に低下したことが示された。

  スペイン国債は他の周辺国債を上回るパフォーマンスで、長期債を中心にイタリア国債との利回り格差は2-4bp縮小。
原題:Euribors Struggle After Nowotny; End-of-Day EGB Curves, Spreads(抜粋)

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