トランプ米大統領の発言が影響も、新入国制限令差し止め上訴で

  • トランプ大統領:「最初の大統領令に立ち戻ってやり通すべきだ」
  • 最初の大統領令は修正版より宗教的差別が露骨-NY州立大教授

トランプ米政権は修正後の新入国制限令に対する裁判所の差し止め命令を不服として、近く上訴する方針だとホワイトハウスのスパイサー報道官は表明した。だが上訴した場合、トランプ大統領自身が発した言葉が法廷で政権に不利な証拠としてつきまとう恐れがある。

  ハワイ州の連邦地裁判事は15日、新大統領令の発効数時間前に執行を差し止めた。メリーランド連邦地裁判事も数時間後に差し止めを命じる仮処分を出した。

  トランプ大統領はテネシー州ナッシュビルでの集会で、「最初の大統領令に立ち戻ってやり通すべきだ。私は最初からそうしたかったのだ」と発言。聴衆から長い拍手喝采を受けた。

  大統領が1月27日に署名した最初の入国制限令は、少数派のキリスト教徒を優遇し、有効ビザ(査証)を持つ多くのイスラム教徒の入国を阻止する内容だったことから、裁判所判事が差し止めていた。3月6日署名の修正大統領令はこうした法的欠陥を修正することになっていた。

  ニューヨーク州立大学のスティーブン・ワズビー教授によれば、大統領発言は新入国制限令策定の「真の動機を裏付ける」ものだと弁護士らが指摘する可能性があるという。同教授は「トランプ氏は最初の大統領令に立ち返りたいと述べた。最初の大統領令は修正したものよりも宗教的差別が露骨だった」と述べ、「トランプ大統領が好むと好まざるとにかかわらず、彼の言葉が裁判に影響を及ぼすだろう」と語った。

原題:Trump’s Words May Haunt Him as Travel Ban Appeal Promised(抜粋)

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