ムニューシン米財務長官は就任後初の外遊で、米国の新政権が為替・通商政策に関してこれまで与えていなかった安心感を20カ国・地域(G20)にもたらすかもしれない。

  ムニューシン長官はG20財務相・中央銀行総裁会議に出席するため、17日にドイツのバーデンバーデンを訪れる。トランプ政権の「米国第一」主義を巡って各国当局者は不確実性に直面しているが、ムニューシン長官は16日にベルリンでショイブレ独財務相と会談した後に共同記者会見し、「極めて生産的」な協議だったと述べた。ショイブレ財務相も会談を「良好なスタート」と評した。

  ムニューシン長官はドイツの多額の貿易不均衡の根底にある複雑さに理解を示し、米国は貿易戦争を回避したい考えだと発言。米国の680億ドルの対独貿易赤字を経済的に不公平で対抗措置が必要だと指摘している他のトランプ政権当局者とは著しく対照的な姿勢を見せた。

  長官は「ユーロは多くの国で使用され、多くの側面から影響を受ける。単一通貨を単一国家がコントロールするわれわれのような状況とは非常に異なる」と指摘した。

  米国の為替政策をつかさどるのは伝統的に財務長官の職務とされるが、ロス商務長官やトランプ大統領自身の為替発言を受け、実際に政策を引っ張るのは誰なのかという戸惑いが世界各国で生じている。

  ドルに関する米政府のスポークスマンは誰かとの質問にムニューシン長官は、「まずは大統領の話を聞くべきだが、私にも耳を傾ける必要がある」と答え、米財務省が為替操作国に指定すべき国がないか検討するため為替市場を定期的に調査すると述べた。
  

原題:Mnuchin Softens Brazen U.S. Trade Talk in Global Stage Debut (1)(抜粋)

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