ブラックストーン・グループは運用資産30億ドル(約3400億円)のディストレスト債ヘッジファンドを終了し、同資産の大半を顧客引き出し制限型のクレジットファンドに移す。

  同社はGSOスペシャル・シチュエーションズ・ファンドの投資家に対し、ロックアップ型ディストレスト関連ファンドに資金を移す選択肢を提供した。ブラックストーンのパートナー、ジェーソン・ニュー氏が率いるスペシャル・シチュエーションズ・チームが引き続き投資を管理する。

  同社広報担当のポーラ・チャーハート氏は「デュレーションおよびドローダウンの構造がより長期のディストレストファンドにヘッジファンド資産を移管させると決定した」とし、移管先のファンドは「当社の競争力の強みや投資スタイルを一段と補強し、顧客向けリスク調整後リターンの向上を可能にさせる」と説明した。

  ブラックストーンの決定は、四半期償還をできれば避けたいヘッジファンド業界の本音を反映している。ディストレスト債のような変動激しい市場に投資するファンドにとって、頻繁な償還請求に対応するのは困難になり得る。ファンドは運用が芳しい銘柄の売りを余儀なくされ、投資対象が流動性低めの証券中心になりかねない。

  同社スペシャル・シチュエーションズ・ファンドのリターンは2015年にマイナスに陥ったと、事情に詳しい関係者2人が非公開情報だとして匿名で明らかにした。石炭やエネルギーへのエクスポージャーが主に響いたもので、昨年はクレジット市場とともに回復したという。同ファンドの投資家の過半数が同社クレジット事業GSO・キャピタル・パートナーズに資金をとどめる意向を示したとも関係者は話した。ブラックストーンはコメントを控えた。

原題:Blackstone to Shut Distressed-Debt Fund in Pursuit of Lockups(抜粋)

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