トランプ米大統領は予算教書でほぼ全ての連邦省庁の予算を大幅削減する大胆な方針を提示しているが、議会がこの方針の大部分を受け入れる可能性はほとんどない。

  上院軍事委員会のマケイン委員長(共和、アリゾナ州)は「今日提示された予算方針が上院を通過できないのは明白だ」と述べた。

  下院共和党議員の間でも、トランプ政権が16日公表した2018会計年度予算教書に対して冷めた反応が目立った。ライアン下院議長は「長期にわたって続く」予算編成プロセスの一部にすぎないと指摘。下院歳出委員会のロジャース前委員長はトランプ大統領の大幅予算削減案を非難し、「大統領の骨と皮ばかりの予算教書に示された削減の多くは過酷で慎重さを欠き、望ましくない結果を生む」と述べた。

  トランプ政権の予算教書はインフレ調整前で予算を平均10%強削減する内容で、非国防予算にこれほどの緊縮を提案した大統領は近年いない。トランプ大統領は国務省や環境保護局(EPA)などの省庁予算を約30%削減する意向であるほか、医療や教育、科学研究、住宅、エネルギー、運輸に関連する予算も大幅に減らす。

  議会の反応からすると、トランプ大統領は予算方針の実現で大きな困難に直面しそうだ。上下両院では大部分の国内プログラムで共和・民主両党に提唱者がいる。上院では共和党の議席数は100議席中52議席にとどまるため、反対派の牛歩戦術を押し切るための採決で60票を確保するには超党派の支持が不可欠になる。
  

原題:Trump’s Cuts Face Rebuff in Congress Even With GOP Control (3)(抜粋)

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