新興国市場を「10年に1度の取引」機会だと呼んだ投資家が、新興国資産はまだ上値を伸ばすとみている。リサーチ・アフィリエイツのクリストファー・ブライトマン最高投資責任者(CIO)は昨年2月にこの発言をしたが、その後新興国資産は大きく上昇した。

  ブライトマン氏は当時と比べ現在の新興国株式は高くなったと認めつつ、依然として「激安セール」だと主張。世界的な金利上昇見通しや商品価格の低迷への懸念で、新興国の株や債券は不当に売り込まれてきたと同氏は指摘した。リサーチ・アフィリエイツでは、過去数十年間に新興国市場がブームと崩壊を繰り返してきたものの、投資家はリスクに見合う成果を手にでき、強気相場は今後複数年にわたるはずだとの見方を示している。

  ブライトマン氏は長期的な企業利益の平均に基づく株価収益率(PER)である「CAPEレシオ」に注目。この指標によれば新興国や欧州先進国の株式に比べ、米国株は1990年代後半のドットコム・バブル以降で最も割高になっていると同氏は論じた。

  リサーチ・アフィリエイツは米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)やインベスコ、チャールズ・シュワブなどの運用担当者のサブアドバイザーを務めている。ブライトマン氏によると、同社がピムコのために運用する400億ドル(約4兆5300億円)のうち新興国資産は35%を占める。

  同社が手がけるピムコRAEファンダメンタル・エマージング・マーケッツ・ファンドは、昨年に33%上昇し、ベンチマークの指数を20ポイント超上回った。ブラジルとロシアのエネルギー企業や南アフリカの金鉱会社をオーバーウェートとしたポジションが寄与した。だが2015年のパフォーマンスはマイナス23%で、ベンチマークのマイナス17%より悪い成績だった。

原題:Pimco Adviser Sees Emerging Markets In ‘Trade of a Decade’ (1)(抜粋)

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