良品計画、カルビーがやり玉に-不適切な表示と中国国営テレビの特番

海外で「Muji」ブランドを展開する良品計画の飲料やカルビーのシリアルなどが中国国営テレビの消費者保護をテーマとした番組でやり玉に挙げられた。良品計画では、中国当局による規制対象となる商品ではなく「誤解を招いている」などと反論した。

  企業を名指しして問題を指摘する番組「3.15晩会」は、中国中央テレビ局(CCTV)が毎年3月15日の「世界消費者権利デー」に合わせて放送。今回は良品計画などが放射能汚染懸念で中国当局が輸入禁止とした日本の地域で製造した食品を販売し、原産地について不適切な表示を行っていたと指摘している。

  番組ではカルビーのシリアルが画面に流れ、司会者が販売者は消費者に対して賠償を検討すべきとコメントする場面もあった。報道翌日の16日に良品計画カルビーの株価が下落した。

  経済産業省によると、日本から中国にネット経由の注文で輸出される金額は2015年に約8000億円の市場に成長。そうした中、個人が税関をくぐり抜けて中国に発送する商品が増え、中国当局は昨年4月に取り締まりを強化した。番組では日本の輸入製品の原産地表示が国名だけでは不適切だとした。

  番組は深センにある「Muji」の店舗を取り上げ、販売する飲料の原産地が中国語のラベルでは「日本」とのみ表示され、ラベルを剥がした後に現れる日本語の表示では規制地域に当たる東京都豊島区になっていると指摘した。

  良品計画広報担当の小塚文成氏は、日本の規定で販売者の住所を記載しており、原産地を隠すためではないと説明。問題とされた飲料の原産地は東京都でなく福井県であるなどと述べた。同テレビ局のウェブサイトでも日本語表示の「販売者」の住所をアップで捉え「東京都豊島区」と写し出している。

  カルビー広報担当の野原和歌氏は、番組が取り上げたシリアル「フルグラ」は中国向けには輸出していないとし、現地での販売の詳細は分からないとコメントした。

  番組では日本企業の他に、米ナイキがバスケットボールシューズについて不適切な広告を行ったとし、実際には使われていない靴底のクッションが宣伝されていたとの主張も展開した。この番組では過去にニコンのカメラに関するアフターサービスなどが批判的に報じられている。

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