16日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  古河電気工業(5801):前日比5.1%高の4300円。大和証券は投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」、目標株価を3520円から4800円に上げた。光ファイバーの需要拡大、メモリー向け半導体製造用テープの業績拡大、銅箔事業の構造改革効果の発現など複数事業で損益が好転していると分析。2017年3月期の営業利益予想を304億円から340億円(会社計画は前期比18%増の320億円)、来期を333億円から387億円に増額した。

  鹿島(1812):1.6%高の761円。17年3月期営業利益計画を1200億円から前期比35%増の1500億円に上方修正する、と15日に発表した。国内建設工事で利益率が向上、完成工事総利益が増えるほか、内外関係会社の業績も堅調なため。期末配当も1株7円から13円に上積みする。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、営業利益と配当水準はコンセンサスを上回ったほか、期末を待たずにタイムリーな開示実施でポジティブと評価した。

  保険・銀行株:第一生命ホールディングス(8750)が3.5%安の2243円、T&Dホールディングス(8795)が3.1%安の1825円、三井住友トラスト・ホールディングス(8309)が1.6%安など。保険、銀行は東証1部33業種別下落率で1位と2位。15日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利が0.25ポイント引き上げられた半面、参加者の利上げ見通しは前回から変わらず、米10年債利回りは2.49%に低下した。高木証券の勇崎聡投資情報部長は、ドットチャートへの思惑が一人歩きしていたが、利上げ回数が増えずその反動が出ているとの見方を示した。また、第一生命Hでは、みずほ証券が米子会社プロテクティブは、想定ほどの成長ペースが実現できていない可能性があり、中期経営計画達成へのプレッシャーがより強くなってきたと指摘する材料もあった。

  日産自動車(7201):1.7%安の1137.5円。グループの仏ルノーが25年以上にわたり排ガス試験で不正行為をしていたことがわかったとAFP通信などが報道。両社の最高経営責任者(CEO)であるカルロス・ゴーン氏を含む経営幹部もそれを認識していたという。ルノー側は不正についての報道を否定した。

  サカタのタネ(1377):3.2%高の3400円。ゴールドマン・サックス証券は投資判断「買い」で調査を始めた。目標株価は4400円に設定。株価には生育旺盛で病気に強いなどの特徴があるF1種の普及率が低い新興国での成長が十分に織り込まれておらず、投資の好機と指摘。F1種利用拡大の恩恵を受け、海外の営業利益が25年まで年平均11%で成長、今後5年で営業利益は2倍に、10年で3倍に拡大すると予想した。

  良品計画(7453):1.2%安の2万3330円。中国中央テレビ局(CCTV)は、良品計画が展開する「MUJI」の店舗が不当表示の商品を販売したと15日に報道。問題の商品には放射能に汚染された地域で生産されたことが表 示されていなかったと説明。報道について良品計画の小塚文成・広報担当は、番組が紹介した飲料の原料の産地は福井県で規制対象地域には当たらず問題になるような商品販売していないと電話取材で話した。同様に、輸入禁止地域で作られたシリアルが一部あると報じられたカルビー(2229)も2.9%安の3955円。

  M&Aキャピタルパートナーズ(6080):14%高の4545円。16年10月-17年3月期(上期)の営業利益計画を10億9000万円から21億6700万円に上方修正する、と15日に発表した。成約件数が好調に推移している上、大型案件の複数契約も見込む。野村証券は、想定以上にM&A仲介事業の好調さを維持していると指摘。同証予想との比較でも上期の営業利益予想は高く、営業利益率も46%と高水準を維持していると評価した。

  バロックジャパンリミテッド(3548):4.5%高の1412円。18年1月期の営業利益は前期比18%増の63億1200万円を見込むと発表した。国内事業の回復、中国事業の継続成長で9.7%増収を見込む。1株配当は38円を計画、前期は上場記念配として10円配当を実施。

  北の達人コーポレーション(2930):150円(16%)高の1107円とストップ高。3月末の株主対象に1株を2株に分割する。最低投資金額の低下を受け、今後の新規資金の流入や株式流動性の向上を見込む買いが入った。

  ファイズ(9325):15日に東証マザーズ市場に新規上場し、上場2日目で付けた初値は公開価格1250円に対して3.2倍となる4010円だった。終値は3950円。電子商取引(EC)サイト運営企業やメーカー、配送会社の拠点内におけるコンサルティング、庫内のオペレーション業務などを行う3PL(3rd Party Logistics)企業。17年3月期の営業利益計画は前期比2.6倍の2億9800万円。

  うるる(3979):16日に東証マザーズに新規上場した。初値は公開価格3000円に対し11%高の3330円だった。終値は3480円。在宅ワーカーと企業の仕事をマッチングさせるサイト「shufti(シュフティ)」を運営するほか、顧客ビジネスの効率化・合理化を支援するBPOサービス、幼稚・保育園などの情報サイト「園ナビ」などを手掛ける。17年3月期営業損益は2億円の黒字を計画、前期は2億8800万円の営業赤字。

  ほぼ日(3560):16日に東証ジャスダックに新規上場した。公開価格2350円に対し、2.3倍となる5410円買い気配まま終了、売買が成立しなかった。インターネットを通じオリジナルコンテンツを提供、コピーライターで同社社長の糸井重里氏のエッセイサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を運営する。17年8月期の売上高計画は前期比1.3%増の38億1700万円、営業利益は0.2%増の5億円を見込む。  

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