債券相場は上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けて米金利が低下した流れを引き継ぎ買いが先行した。日本銀行の金融政策決定会合を無難に通過し、期末に向けた投資家の買いに対する期待感も相場の下支え要因となった。

  16日の長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比17銭高の150円08銭で取引を開始。午後には一時150円20銭と約1週間ぶりの水準まで上昇し、結局は26銭高の150円17銭で引けた。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「FOMCでは利上げが行われたものの内容的にはややハト派的と受け止められ、米債が買われた流れが今日の円債にサポート材料になった」と説明。「日銀に関してはノーサプライズだったが、当分は動かなさそうという印象が強まる結果だった」とし、「官製春闘にピークアウトの兆しがみられるほか、原油安などといった環境の中で、単純にがんがんスティープしていくという見方ばかりではなくなった」と言う。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の346回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)低い0.08%で寄り付いた後、0.07%と8日以来の水準まで買われた。新発20年物160回債利回りは2.5bp低下の0.64%、新発30年物54回債利回り3.5bp低い0.825%を付けた。

  日銀はこの日の金融政策決定会合で、昨年9月に導入した長短金利操作付き量的・質的金融緩和の枠組みによる金融調節方針の維持を決定した。金融調節方針は、誘導目標である長期金利(10年物国債金利)を「0%程度」、短期金利(日銀当座預金の一部に適用する政策金利)を「マイナス0.1%」といずれも据え置いたほか、長期国債買い入れ(保有残高の年間増加額)のめどの「約80兆円」も維持した。

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米金利低下

イエレンFRB議長
イエレンFRB議長
Photographer: Aaron P. Bernstein/Bloomberg via Getty Images

  FOMCは14、15 両日に定例会合を開き、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標を0.25ポイント引き上げ、0.75-1%のレンジに設定した。声明ではインフレ率が目標に近づいているため警戒を強めていることを示唆したが、参加者の予測中央値は年内あと2度の追加利上げを想定しており、前回と変わらなかった。

  FOMCの決定を受けて15日の米国債相場は急伸。10年債利回りは前日比11bp低下の2.49%。5年債利回りは13bp下げて2.00%。30年債利回りは7bp低下し、3.11%となった。

  バークレイズ証の押久保氏は、「米金利は盛り上がり過ぎたところが剥落して、元の水準に戻ってきたという感がある」としている。

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