世界の主要通貨の中で最高のパフォーマンスを誇っているメキシコ・ペソだが、最悪への転落もあり得る。

  ペソはドナルド・トランプ氏の米大統領選勝利後の売りが行き過ぎとの見方から今年は急回復しているが、6月末までにはここから5.4%下落すると予想されている。これはブルームバーグがデータ集計を続けている43通貨中で最悪の予想だ。

  一方、ペソで運用するキャリートレードが続くとの見方と、トランプ大統領が北米自由貿易協定(NAFTA)の大幅変更を迫らないことを示唆する米当局者発言で、ペソへの楽観も根強い。しかし弱気派は、同大統領がメキシコの輸出を制限する措置を打ち出したり対メキシコ投資を阻止する発言をすれば、すぐに一斉売りが始まるリスクを強調する。

  コーオペラティブ・ラボバンクUAのストラテジスト、クリスチャン・ローレンス氏(ニューヨーク在勤)はフランス大統領選挙で極右のルペン候補が勝利した場合もペソが売られるだろうと予想。「世界的なリスクはどんなものでも売りを促すだろうし、通商をめぐるこの不確実性が常に覆いかぶさっている中で、ペソに長期の強気ポジションを組むのは勇敢なトレーダーだ」と話した。

原題:Mexico Peso Forecast to Go From First to Worst Amid Trump Threat(抜粋)

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