15日の東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=114円台後半で推移。海外時間に米連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策発表を控えて、利上げ期待がドルを支えた。

  午後4時36分現在のドル・円相場は前日比ほぼ変わらずの114円72銭。正午すぎに114円88銭まで水準を切り上げた後、114円62銭まで下げる場面もあった。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)外国為替本部の岩崎拓也営業本部長は、ドル・円相場について「114円台、115円台での推移が続いているため、ドル・円のポジションの構築が進んでいない」と指摘。FOMCに関しては、「期待が先行している面もあり、FOMC後のドルの上値は限定的になりそう」とする一方、「ドル買いのポジションが顕著に構築されているわけでもないため、ドルの下値もそれほどないのでは」との見方を示した。

  FOMCは日本時間16日午前3時に金融政策の発表を行う。ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想では、ほぼ全員が25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利上げを予想。政策金利を0.50%~0.75%から、0.75%~1.00%に引き上げるとみている。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部為替市場課の一口義仁課長は、「今回の利上げを含め年3回の利上げから動かないのがメインシナリオ。これが4回になり得るというのが見えるかが鍵」と指摘。メインシナリオでのドル・円下押しリスクは限定的で、「回数が増える可能性が見えたときの方が、ドル・円にとって上方向の値幅が出やすいのではないか」と語った。

  マスミューチュアル生命運用戦略部の吉田洋史シニア・ポートフォリオ・マネジャーは、FOMCでの来年、再来年の利上げペースに注目し、「米5年債を中心とした利回り曲線の中期ゾーンは、2018年および19年の利上げペースに感応度が高い」と指摘。今回のFOMCでは将来の利上げペースを占うドット・チャートについて、「18年も19年もあまり動かないとの見方と、上方修正されるとの見方が二分している」とし、「上方修正される場合、中期ゾーンの織り込み度が弱く、利回り曲線上で中期ゾーンの金利が上がりやすくなる」とみている。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.3%高の1ユーロ=1.0635ドル。オランダ下院議会選挙がこの日実施され、日本時間16日朝に大勢が判明する見通し。BofAの岩崎氏は「サプライズがなければ、フランス大統領選挙に向けた不安材料が軽減されるということで、ユーロには上昇余地がありそうだ」との見方を示した。

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