石油輸出国機構(OPEC)にとって最大の敵は、米国のシェール企業ではない。シェール企業が利用しているヘッジ取引だ。

  2014-16年の原油価格下落の最悪期を乗り切った米国の石油探査会社は、今年の14%の下げにも動じていない。今年1バレル=55.24ドルまで上昇した原油価格は、今月14日に48ドルを割り込んだ。ワーウィック・エナジー・インベストメント・グループのキャサリン・リチャード最高経営責任者(CEO)は、現在米国で操業している多くのシェール企業の収益が打撃を受ける価格水準は30ドル台以下だろうと指摘する。同社は5000本余りの油ガス井の権益を保有している。

  これは、多くのシェール企業が20年までの大半の期間の原油価格が保証される契約を利用して将来の収益を既に確定しているためだ。こうしたシェール企業の回復力は、原油価格押し上げと、逼迫(ひっぱく)した財政の改善に向け供給削減を目指すOPEC主導の減産で合意した国々のジレンマを浮き彫りにしている。

  テキサス大学エネルギー研究所の副ディレクター、マイケル・ウェバー氏は「最近の価格がどうなっているかにかかわらず、テキサス州は再びブームに沸いている。カウボーイ精神が復活している。ヘッジ取引が大きな役割を果たしている」と述べた。
  
原題:Oil at $40 No Problem as U.S. Drillers Snub OPEC With Hedges(抜粋)

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