欧州連合(EU)は英国の正式な離脱交渉を6月に開始することを検討している。EU関係者が明らかにした。英国を待たせる格好になり、2年以内に交渉をまとめる必要のあるメイ首相にとっては持ち時間が短くなることを意味する。

  匿名を条件に語った2人のEU関係者によると、英国を除くEU27カ国は6月20日にルクセンブルクで予定する閣僚級会合を離脱交渉の正式な開始の場としたい考え。今のところ英離脱を巡る日程はメイ英首相が決定権を握っているが、離脱手続きの正式開始となるリスボン条約50条を発動した後は、力関係がEU側に傾き、同首相は我慢を強いられそうな様相だ。

  離脱交渉の開始が6月下旬にずれ込めば、交渉時間が短くなるだけでなく、早期に離脱後の見通しを明確にさせるよう求めている企業や銀行を困惑させる恐れもある。

  EU加盟国首脳が4月か5月にサミットを開く予定はあり、そこで離脱交渉の「枠組み」について合意する可能性はある。だが、欧州委員会が策定したより詳細な交渉指針を加盟国閣僚が正式に承認するまで、実際の協議を開始することはできないという。この承認後、英国と協議する機会を設けるためにどれだけ時間がかかるかも不透明だ。

原題:Brexit Talks Might Start in June in Time Blow to May, EU Signals(抜粋)

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