米研究チーム、画期的な全固体電池を開発-「有望」とグーグル会長

  • リチウムイオン電池の父、グッドイナフ氏とチームが発表
  • エネルギー密度は現行のリチウムイオン電池の3倍

リチウムイオン電池の発明で知られるジョン・グッドイナフ氏が率いる研究チームが、このほど画期的なエネルギー蓄積装置を開発し、業界の重鎮から注目を集めている。

  米アルファベットのエリック・シュミット会長は14日、グッドイナフ氏(94)が「初の全固体電池を開発した」とツイート。グッドイナフ氏はこの電池のエネルギー密度は現行のリチウムイオン電池の3倍だとしており、シュミット会長は「将来有望だ」と評価した。

  英国王立化学協会出版のエネルギー学会誌に掲載された同チームの研究論文によると、より強力な次世代の電池は全ガラス製となる可能性がある。これらの電池は通常のリチウムイオン電池よりも低い温度でエネルギーを蓄積・伝送でき、世界的に潤沢にあるナトリウムを原料とすることが可能だという。この研究を基にいずれは「安全かつ低コストで、電気自動車や風力・太陽光発電エネルギーの備蓄に適した、エネルギー密度が高くてサイクル寿命の長い巨大容量の全固体電池」ができるかもしれないと、研究員らは記した。

  テキサス大学が出した発表文によると、同チームの研究員らは数件の特許申請に取り組んでおり、「電気自動車やエネルギー蓄積装置で新素材を開発・試験するため」電池メーカーと協力したい考えだ。

  グッドイナフ氏は発表文で「われわれの発見は、今日の電池に固有の問題の多くを解決するものと考えている」と述べた。

  2015年に米誌クオーツが掲載したグッドイナフ氏に関する特集記事によると、リチウムイオン電池はグッドイナフ氏が発明してからソニーが1991年に実用化するまで、約11年の歳月を要した。

原題:Google’s Schmidt Flags Promise in New Goodenough Battery (2)(抜粋)

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