サウジが減産緩和、2月は日量1000万バレル強生産-OPEC月報

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  • サウジはなお11月合意を上回る減産を実施
  • ロシアとイラク、UAEは合意した減産の完全履行に至らず

サウジアラビアは原油生産を2月に日量1000万バレル強に再び増やしたと石油輸出国機構(OPEC)に伝えた。前月に減産した分の約3分の1を逆転させたことになる。

  OPECが14日公表した月報によると、サウジアラビアの生産は日量26万3300バレル増の同1001万1000バレル。14日のニューヨーク原油市場では、他の産油国による減産の遅れにサウジがしびれを切らしたとの臆測が広がり、原油価格は下落した。サウジのエネルギー産業鉱物資源省は、減産緩和でも市場に供給された原油量は日量9万バレル減少して990万バレルだとし、余分な供給は備蓄されていると説明した。

  今回の増産後も、サウジは昨年11月30日のOPEC合意の下で求められた水準よりも多くの減産を実施していることが同国のデータで示されている。サウジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は先週、同国は「苦労せずに利益を得ている国々から及ぶしわ寄せ」にいつまでも耐えるわけではないと警告した。ロシアとイラク、アラブ首長国連邦(UAE)は約束した減産分全ての実施にまだ至っていない。

  RBCキャピタル・マーケッツの商品戦略責任者、ヘリマ・クロフト氏は、「サウジはOPEC総会数日前に見せたような厳格な顔を再び示し、出遅れている産油国に約束を守らせようとしている」と指摘した。

  ニューヨーク原油相場は月報を受けて一時2.7%安の1バレル=47.09ドルを付けた。

  昨年11月末の合意に基づくサウジの国別産油上限は日量1005万8000バレル。サウジが提出した数字はOPECの推計と一致していない。通信社など外部の情報源からOPECがまとめた推計では、同国の産油量は日量6万8100バレル減の同979万7000バレルとなっている。

原題:Saudis Tell OPEC They Eased Cuts to Pump 10 Million Barrels (3)(抜粋)

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