ウォール街の防火壁復活を提唱-トランプ構想に合致とFDIC副総裁

  • ホーニグFDIC副総裁が投資銀行業務の分離を提唱
  • スパイサー報道官はこの考えを大統領が引き続き支持していると発言

トランプ米大統領は、大恐慌時代に成立し、商業銀行と投資銀行のファイアウオール(防火壁=分離)を定めたグラス・スティーガル法の復活を約束し、ウォール街を不安にさせたが、その現代版がどのような姿になるかこれまでのところ詳細を示していない。だが、主要な監督機関の当局者がその空白を埋めるような発言を行った。

  米連邦預金保険公社(FDIC)のホーニグ副総裁は13日、米金融機関が投資銀行業務を分離し、独自の取締役会とマネジメント、資本、場合によって特別なクラスの株式を持つ別個の「中間持ち株会社」に移すべきだとの見解を明らかにした。

  ホーニグ副総裁はワシントンで開かれた国際銀行協会(IIB)の会議での講演後、記者団に対し、新たな立法措置が必要になるこのプランについて、正確にいえば、グラス・スティーガル法の再生を目指すものではないが、1999年に廃止された同法の現代的解釈の法制化というトランプ政権の目標に合致する可能性があると語った。

  同副総裁は講演で、「この提案はユニバーサルバンクが現在の業務ポートフォリオを実行する能力を抑制することなく」、預金保険などの政府プログラムのセーフティーネット(安全網)から「非伝統的な銀行業務」を分離することを想定していると説明。ウォール街への「アメ」としては、数千ページに及ぶ現行ルールの必要性がなくなるメリットを挙げた。

  トランプ大統領は昨年の選挙戦で「21世紀版」のグラス・スティーガル法について公約。スパイサー大統領報道官は、この考えを大統領が引き続き支持していると先週述べたが、それがどのようなものになるかトランプ政権の当局者はこれまで説明していない。

原題:Regulator Proposes Walling Off Wall Street Investment Banks (1)(抜粋)


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