FOMC、3月利上げほぼ確実-引き締めペース加速の合図見送りか

  • FF金利誘導目標は0.25ポイント引き上げ0.75-1%へ
  • 当局が年内と来年以降の見通しを変更するかどうかを市場は注目

米金融当局は株式相場の回復や米経済の着実な成長が続く見通しを背景に、今週利上げを発表すると幅広く予想されているが、金融政策引き締めのペースアップを想定しているとは示唆しないもようだ。

  投資家の間では米連邦公開市場委員会(FOMC)が15日にフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を0.25ポイント引き上げて0.75ー1%とする決定を発表すると予想されているだけではなく、FOMCが年内と来年以降の見通しを変更するかどうかも注目されている。

  米東部時間15日午後2時(日本時間16日午前3時)のFOMC声明と最新予測の発表から30分後にイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は記者会見を予定しており、金利の先行きを見極めるさらなる手掛かりを提供する可能性もある。注目点を以下にまとめた。

  FOMC参加者の金利予測を分布した「ドット・プロット」は、年内3回の利上げが引き続き適切であることを示す見通し。

  ジョンズ・ホプキンス大学のジョナサン・ライト教授(経済学)によると、当局者がここ数週間に相次いで3月利上げを示唆したのは、年内利上げの回数よりもタイミングの変化を映した発言であることがドット・プロットに暗示されると予想。「ここ2、3カ月、経済指標は全般的に良好だったが、成長やインフレの見通しを大きく変化させるほどではなかった」と指摘した。

経済見通し

  労働省が発表した最新の雇用統計など、予想を上回る一連の経済指標を受け、FOMC声明は恐らく米経済見通しの持続的改善を引き続き認める公算が大きい。3月10日発表の2月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比で23万5000人増え、失業率は4.7%に低下した。FOMCは1月31日ー2月1日の会合後に発表した声明で企業の設備投資が「軟調」と指摘していたが、ルネサンス・マクロ・リサーチの米経済責任者ニール・ダッタ氏は、当局がこの表現を修正して最近の雇用情勢を認めるだろうと予想した。

漸進主義を堅持

  イエレン議長は記者会見で、今週の利上げが引き締めペースを加速する転換点なのかとの質問を受けそうだ。

  コーナーストーン・マクロのパートナーで、FRBでエコノミストを務めた経歴のあるロバート・ペルリ氏は、「イエレン議長の記者会見での仕事は、金利予測の緩やかな部分を強調することだ」と指摘。先送りせずに現段階で引き締めることについては、景気見通しに自信があるときにチャンスをつかむという観点から説明するのが「ベター」だと付け加えた。

原題:Fed to Hike But Avoid Signaling Faster Pace: Decision-Day Guide(抜粋)

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