トランプ米大統領の娘婿で上級顧問のジャレッド・クシュナー氏の家族が経営する不動産会社「クシュナ-」は、同社が保有するニューヨーク・マンハッタンのオフィスビルに中国の安邦保険集団から投資を受け、4億ドル(459億円)以上の利益を得る可能性がある。

  現在、他社からの追加投資も受け付けており、投資の詳細に関する資料をブルームバーグが閲覧した。その資料によると、安邦保険の総投資額は40億ドル。不動産専門家の一部は「クシュナー」に異例なほど有利とする条件も含まれていると指摘する。安邦保険は中国政権との関係が取りざたされており、米国での投資に安全保障上の懸念が浮上している。マンハッタンの名門ホテル「ウォルドルフ・アストリア」を買収した際には連邦政府の審査が入ったが、今回もそうなるかどうかは不明。

  「クシュナー」は最終合意に達していないことを理由に、この案件の詳細のほか、可能性のある貸し手や投資家についてコメントを控えた。同社広報担当者は発表文でクシュナー氏が所有権を他の家族に売却したとして、ホワイトハウスの役職との利益相反を否定。ホワイトハウス報道官もクシュナー氏は公平性が疑われるような案件については関与を避けるとコメントした。

  一方、選挙法を専門とする超党派団体、キャンペーン・リーガル・センターの法務顧問、ラリー・ノーブル氏は「人に影響を及ぼすには、家族を経済的に助けるというのが昔からの常とう手段」と警告している。 

原題:Kushners Set to Get $400 Million From Chinese on Marquee Tower(抜粋)

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