欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルがほぼ変わらず、FOMC待ち-利上げ予測に注目

  13日のニューヨーク外国為替市場ではドルが前週末終値近辺で横ばい。ドルの次の材料として、14日から2日間の日程で始まる連邦公開市場委員会(FOMC)を待ちたいとの雰囲気が強かった。

  FOMC会合を前に持ち高が解消され、ドルは狭いレンジ内での取引となった。市場は年内3回の利上げをほぼ織り込んでおり、ドルの強気筋は年内4回の利上げが選択肢として示唆されると予想している。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で前営業日比0.1%高の1ドル=114円88銭。ユーロに対しては0.2%高い1ユーロ=1.0653ドルとなっている。 主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数はほぼ変わらずの1243.98。

  ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズの通貨ストラテジスト、エリック・ビロリア氏はリポートで、「基本的に利上げが完全に織り込まれていることを考慮すると、FOMCのトーンとガイダンスがドルの短期的な見通しに影響するだろう」と指摘。全般的に「ドルにはなお上値余地があるとみている」とした。

  ドルは過去2週間、米国の利上げ観測を背景に上昇。一段高になるかどうかはトランプ政権が成長重視政策を実施できるかどうかとその時期に恐らく掛かっている。

  スコットランドのスタージョン行政府首相が英国からの独立を問う2回目の住民投票実施に向けた法的手続きを来週にも開始すると表明したものの、ポンドは上昇した。

  オランダ選挙を巡る懸念がユーロを圧迫した。ロンドンのトレーダーによると、候補間の非難合戦が過熱し、選挙戦の終盤と投票動向に影を落としている。
原題:Dollar Little Changed as Traders Await Fed Meeting for Catalyst(抜粋)

◎米国株:ほぼ変わらず、週内にFOMCや日銀など主要中銀が会合

  13日の米国株はほぼ変わらず。今週は市場関係者が注目する連邦公開市場委員会(FOMC)を含む各国中銀が金融政策を発表する。

  S&P500種株価指数は前営業日比0.1%未満上げて2373.47。ダウ工業株30種平均は0.1%下げて20881.48ドルだった。

  ブルームバーグ商品指数は6日ぶりに上昇。素材株が買いを集めた。S&P500種セクター別11指数のうち金融株は下げ幅を縮小、0.1%未満上げて終了した。公益事業株は0.2%高。不動産株はほぼ変わらず。この日の米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 上昇した。

  この日の出来高は62億株。約1カ月ぶりの低水準だった。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティ指数(VIX)は3ポイント低下して11.35だった。

  HSBCの米国担当チーフエコノミスト、ケビン・ローガン氏は「米金融政策当局者は3月のFOMC会合で利上げする意向を強く示唆してきた」と述べ、「イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長はこの機会を通じてバランスシート政策の見通しについても話す可能がある」と続けた。

  今週はFOMCのほか日本銀行やイングランド銀行、スイス国立銀行が金融政策会合を行う。
原題:U.S. Stocks Little Changed Ahead of Central Bank Policy Updates(抜粋)

◎米国債:下落、社債発行の増加で-FOMCの利上げはほぼ確実視

 13日の米国債相場は下落。利回りは年初来高水準に向けて上昇した。今週の連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まる中、この日は社債発行の増加が重しとなった。また北東部に暴風雪の予報が出ていることも市場の関心を集めている。

  この日は欧州時間に、欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバー、スメッツ・ベルギー中銀総裁が米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューで、政策委の最新の声明についてタカ派寄りの解釈を否定したことを受けて、ドイツ債をはじめユーロ圏主要国の利回りが低下。これを手掛かりに米10年債利回りも一時下げていた。ただその後は反転し、企業の社債発行額が250億ドル超となる中で上げを拡大した。

  JPモルガン・アセット・マネジメントの世界市場ストラテジスト、マイケル・ベル氏はFOMC会合について、「市場は利上げを100%予想していることから、予想外の決定がなされない限り市場の反応は落ち着いたものになる可能性が高い。決定が市場予想に反したものになれば、債券利回りの低下とドル下落につながるが、当社はそうなるとは見込んでいない」と指摘。「記者会見でよりタカ派的なトーンが発せられるかどうかに市場は注目しそうだ。タカ派的なトーンとなれば、利回りとドルにはなお上昇の余地がある」と述べた。

  ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは前週末比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.63%。欧州時間には一時1.8bp下げる場面もあった。

  13日にはベライゾン・コミュニケーションズやヒューマナ、Tモバイルなど9社が社債発行を予定している。投資適格債の発行額は過去2週間、それぞれ500億ドルを超えていた。  

  14日から2日間の日程で予定されているFOMC会合をめぐっては、首都ワシントンならびに米北東部の大半が吹雪に見舞われた場合も、過去の例から判断すれば予定通り開催される見通しだ。
原題:Treasuries Fall as Corporate Bond Sales Surge Pre-Blizzard(抜粋)
原題:Treasuries Drop, Stocks Mixed as Fed Meeting Looms: Markets Wrap(抜粋)
原題:FOMC Expected to Meet as Planned Tues.-Wed. Amid Snowstorm (抜粋)

◎NY金:小幅高、ボラティリティーは2014年来の低水準-FOMC控え

  13日のニューヨーク金先物相場は小幅上昇。金先物4月限は前週末比0.1%高の1オンス=1203.10ドルで終了した。

  金先物のボラティリティー(30日ベース)は10.319%と、2014年10月以来の低水準。FOMCは15日に政策金利について発表する予定、利上げはほぼ確実とみられている。同日にはオランダ総選挙も行われる。

  「金は恐らく横ばい推移となるため、15日の決定にかけてボラティリティーは低い状況となるだろう」-RJOフューチャーズ(シカゴ)のシニア・マーケット・ストラテジスト、ボブ・ヘイバーコーン氏。「金が1200ドルを上回って推移してきた要因は欧州の不透明感だ」。

  銀先物は上昇、パラジウムとプラチナも値上がり。
原題:Gold Volatility Falls to Lowest Since 2014 Ahead of Fed Decision(抜粋)

◎NY原油:小幅続落、49ドル割れ-米リグ稼働数の増加嫌気

  13日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が小幅続落。米原油在庫水準の記録的な高さや石油リグ(掘削装置)の稼働数増加で、石油輸出国機構(OPEC)による過剰供給削減の取り組みが脅かされている。

  プライス・フューチャーズ・グループ(シカゴ)の市場担当シニアアナリスト、フィル・フリン氏は電話インタビューで「今の市場で材料になっているのは短期的な供給過剰であって、数カ月先には供給不足になる可能性はある」と指摘。「相場が底入れしたとの事実を立証するには、1バレル=50ドルを上回る水準に原油相場を戻さなければならないが、まだ現時点では難しい注文のようだ」と話した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前週末比9セント(0.19%)安い1バレル=48.40ドルと、昨年11月29日以来の安値で終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は2セント安い51.35ドルとなった。
原題:Oil Below $49 as Rise in U.S. Drilling Threatens OPEC’s Efforts(抜粋)

◎欧州株:上昇、鉱業株の上げ目立つ-日米欧の中銀会合を注目

  13日の欧州株式相場は上昇。鉱業株の上げが目立った。日本と欧米の中央銀行が今週開催する政策決定会合に注目が集まっている。

  指標のストックス欧州600指数は前週末比0.4%高の374.64で終了。金属価格の上昇を手掛かりに鉱業株が買われ、2015年11月以降で最長の続落から上げに転じた。米当局者からタカ派的な発言が相次ぎトレーダーが3月利上げの可能性を織り込む中で、ストックス欧州600指数は月初来で1.2%上げている。

  英国の中型株で構成されるFTSE250指数は0.4%上昇し、終値ベースでの過去最高値を更新。スコットランドのスタージョン行政府首相が2018年秋から19年春にかけて英国からの独立を問う2回目の住民投票を実施する意向を示したが、株価には影響しなかった。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)が15日に公表する政策判断では、利上げがほぼ確実視されている。今週は英国とスイス、日本銀行も政策決定会合を開く。

  オランダのAEX指数は0.2%上昇し、07年12月以来の高値で引けた。同国では15日に総選挙が行われる。

  個別銘柄では、英アメック・フォスター・ウィーラーが12%高と急伸。ウッド・グループがアメックを約22億3000万ポンド(約3100億円)と評価し、株式交換方式で買収することに合意。ウッドは8%近く上げた後、1.4%高で終了した。
原題:Europe Stocks Rise With Miners as Week of Policy Updates Begins(抜粋)

◎欧州債:フランス超長期債が上昇-スメッツ氏発言でタカ派的観測が後退

  13日の欧州債市場では中核国の国債を中心に上昇。ECB政策委員会メンバー、スメッツ・ベルギー中銀総裁が米紙WSJとのインタビューで、政策委の最新の声明について「今後の金融政策スタンスの変更をそれ自体示唆するものではない」と指摘し、タカ派的な金融政策を織り込む動きが後退した。
  ドイツ10年債は反発。同利回りは年初来高水準の0.50%を超えられなかった。フランス国債はドイツ国債を上回るパフォーマンス。BVAの世論調査で、無所属のマクロン前経済相の支持率が26%に改善したのに対し、ルペン国民戦線(FN)党首の支持は変わらずの26%。決戦投票でマクロン氏が勝利する確率は56.80%と、前週末からほぼ2bp上がった。

原題:Long-End France, Italy Lead Gain; End-of-Day EGB Curves, Spreads(抜粋)

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