安倍晋三首相が昨年並みの賃上げを求めている今年の春闘で、トヨタ自動車はベースアップ(ベア)で昨年実績を下回る金額を回答する方向であることが分かった。子どものいる家族への手当を拡充してベア以外でも賃金改善を図っていく。

  トヨタ自動車労働組合の広報担当、藤田憲則氏は電話取材に対し、賃金改善分が月2400円で妥結する方向であると明らかにした。このうち、ベアは労組要求の3000円に対して1300円、子どもがいる家族への手当拡充で1100円とした。ベアは4年連続となるが、昨年実績1500円を下回る。先に報じた共同通信によると、子どもがいる家族への手当拡充は、第2子への家族手当を1万3500円から2万円に引き上げるもので、組合員の平均昇給額は月2400円になる。

  藤田氏によると、月例賃金は賃金制度維持分(定期昇給に相当)の労組要求7300円に対して満額回答となり、賃金改善分と合わせて9700円の平均賃上げになる見通し。ボーナスは年間6.3カ月の要求が満額認められる方向だ。トヨタ広報担当は春闘決着の報道内容についてコメントを控えた。

  安倍首相は1月の国会答弁で今年の春闘について、少なくとも昨年並みの水準の賃上げ、特に4年連続のベアの実施などを産業界にお願いしていると話していた。トヨタなど自動車各社は15日に回答する予定。

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