中国本土の債券市場に海外資金向かうか-投資家は潮目探る

更新日時
  • 本土債における海外投資家保有比率は昨年1.3%に低下-ドイツ銀
  • 大きな投資の機会がある-フィデリティ

中国人民元建て債に向けて潮の流れが緩やかに進みつつあるのかもしれない。

  シティグループは7日、同行の一部指標に中国本土の債券を組み入れると発表。中国人民銀行(中央銀行)は、海外投資家にとって「より便利で友好的な環境をつくる」と表明。中国は先に、債券持ち高のヘッジ目的に限り本土市場で海外投資家に外為市場デリバティブを利用することを認めている。世界3位の債券市場にある参入障壁の引き下げに必要な取り組みの一つではないかと受け止められている。

  ドイツ銀行が先月公表したリポートによれば、中国本土債における海外投資家の保有比率は昨年1.3%に低下。一方で、債券残高は32%増の64兆元(約1060兆円)となった。海外資金の流入は人民元相場の安定や減少しつつある外貨準備高の下支えに寄与する。

  フィデリティ・インターナショナルの債券ポートフォリオマネジャー、ブライアン・コリンズ氏(香港在勤)は、「ヘッジ手段をさらに整備すれば、投資家の参加を促し、中国債券市場を広範な指数の組み入れに近づけることになるだろう。中国の債券市場は急速に成長しており、利回りは魅力的だ。大きな投資の機会があるとみている」と述べた。

  スタンダードチャータードは、中国の外為デリバティブ利用を海外投資家に認める動きは予想より大胆なもので、力強い資本流入につながる可能性があると分析。ゴールドマン・サックス・グループは先月の調査リポートで、政策当局は懸念に対処するため市場アクセスや流動性、報告規定などの分野で追加措置を講じる必要があると指摘した。

  ドイツ銀は中国債券市場が今年27%拡大し、中国の国内総生産(GDP)に匹敵する規模に膨らむと予想。ブルームバーグが保有するブルームバーグ・バークレイズ指数は今月1日に一部の指数に中国本土債を組み入れた。
  

原題:China Moves to Make $9 Trillion Domestic Bond Market Global (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE