英銀バークレイズと米銀JPモルガン・チェースの経営トップが中心となり、英国の欧州連合(EU)離脱後の英米金融サービス業界のより緊密な関係の促進を目指すグループが設立された。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。

  初期段階の取り組みであることを理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、シティー(ロンドンの金融街)のロビー団体である「ザシティーUK」が設置した運営委員会は、英国がEU離脱後に締結する通商・投資協定の在り方を検討するのが狙い。ザシティーUKの責任者であるバークレイズのジョン・マクファーレン会長がプロジェクトを統括し、同行のジェス・ステーリー最高経営責任者(CEO)が米国小委員会の委員長、JPモルガン欧州部門のマーク・ガービン会長が英国側の責任者をそれぞれ務める。

  関係者によれば、ザシティーUKの運営委員会は 、英財務省および同省の金融サービス・貿易投資理事会とも協力する。英国がどのような協定を目指すかは現時点ではっきりせず、EUからの法的離脱が完了するまでは英国による新たな協定の取り決めは公式に認められないため、協議は非公式なものとなる。ザシティーUKの広報担当者は、新たな委員会に関するコメントを控えている。

  メイ英首相の計画に従って英国がEU単一市場から離脱すれば、フランクフルトやパリ、ダブリンといったEU域内の金融センターにビジネスを奪われるとロンドンのバンカーが懸念する中で、英政府は打撃を和らげるために米国や豪州、カナダ、南アフリカ共和国との間でどのような協定を締結すればよいか初期のガイダンスを求めている。一方金融業界は、国際金融拠点としてのロンドンの地位保全を主張する立場を支援するよう日米および他の政府に昨年要請した。

原題:U.K. Banks Said to Seek Closer U.S. Financial Ties After Brexit(抜粋)

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