10日発表の2月の米雇用統計は堅調な伸びを示したが、同日のニューヨーク市場でドル相場は下落した。それでもドルの一段高を見込むトレーダーらは態度を変えていない。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)がドル急伸を再び引き起こすと期待しているからだ。

ドル強気派は意気軒高
ドル強気派は意気軒高
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  ドル強気派は15日のFOMC終了後に発表されるドット・プロット(金利予測分布図)に注目している。昨年12月に当局者らが見込んだ2017年の3回の利上げは市場にまだ十分織り込まれておらず、2月雇用統計は当局者がそれをさらに上回るペースの利上げを望むのではないかとの観測を打ち消す内容とはならなかった。

  バンク・オブ・ノバスコシアの主任外為ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は雇用統計発表後、「ドット・プロットの上振れや、こうした見方に沿った見解が示されれば、ドル相場を後押しするだろう」と指摘した。
  
  10日のドル相場は下げて終わったものの、このところドルは上振れしていた。トランプ政権の成長促進策が迅速に実施されるとの期待は後退したが、利上げを示唆する当局者のコメントがドル相場を下支えした。

  またヘッジファンドなどの大口投機家が8週間ぶりにドルの強気ポジションを拡大したこともドル相場の楽観的な先行きを示唆した。米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、3月7日終了週はドル高に賭けるポジションがドル安を見込むポジションを17万2639枚上回るネットロング(買い越し)だった。

原題:Dollar Rally’s Second Wind Hinges on Fed Clues About Rate Path(抜粋)

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