英下院は13日、欧州連合(EU)離脱手続き開始のためにリスボン条約50条を発動し、離脱の通告を行う権限をメイ首相に与える法案について、上院が可決した修正の再審議を行う。

  上院では在英EU市民の権利保障に加えて、EUとの合意が成立しないケースを含めて離脱交渉の結果を議会に諮り、議会による拘束力を伴う採決を保証することを義務付ける修正が加えられた。これに対し、メイ首相は自ら設定した3月末の期限までにEUに離脱手続き開始を通告できるよう上院による修正を下院で否決することを目指している。

  与党保守党の一部議員は、EUとの合意が成立しないまま離脱交渉を打ち切る際に議会の発言権を認めるよう強く求めており、メイ首相が譲歩しない限り修正否決に反対する可能性を示唆している。

  デービスEU離脱担当相は12日にBBCテレビの番組で、離脱通告のための法案について、昨年6月の国民投票結果の法制化を目的とする「簡潔な法案」だと述べ、「それを実行する過程で首相の手を縛らないでほしい」と訴えた。保守党の下院での過半数は17議席分にとどまり、9人以上の与党議員が造反すれば、修正の否決が阻止されることもあり得る。

原題:U.K. Brexit Minister Seeks to Avert Tory Revolt Before Vote (1)(抜粋)

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