オランダ政府がトルコの閣僚の入国を拒否したことを巡り、12日には両国の外相による非難の応酬が続くなど外交的緊張が高まっている。

  オランダ・ロッテルダムでは11日夜、警察当局がトルコのカヤ家族・社会政策相が総領事館に入るのを阻止し、ドイツ国境まで送り届けて国外に追い返したことに反発する人々が抗議した。トルコの閣僚は、国外のトルコ系住民に憲法改正に関する国民投票への参加を呼び掛ける欧州域内のイベントへの出席を試みてきたが、入国を拒否されたりイベントが中止になる事態が続いている。カヤ氏は目立たぬよう陸路でオランダ入りしていた。オランダ当局は同氏を追い返した理由として治安を乱す恐れを挙げた。

  トルコのチャブシオール外相は滞在中のフランスで、「謝罪だけでは不十分だ。われわれは手段を講じることになる。それを計画しているところだ」と述べ、「ナチスの時代にもこのようなことはなかった」とするエルドアン大統領の発言を持ち出してオランダを批判した。

  一方、オランダのクーンデルス外相は、越えてはならない一線を引くことをオランダ政府が余儀なくされたと説明。謝罪しなければならないことは何もないと語った。オランダは15日に下院選、トルコは4月にエルドアン大統領の権限を強化する憲法改正案の是非を問う国民投票を控えている。

  AFP通信によると、イスタンブールのオランダ総領事館に12日、抗議者が乱入してオランダ国旗を引き下ろし、代わりにトルコ国旗を掲揚した。匿名を条件に語ったトルコ当局者はこの報道を否定。国旗を取り換えたのは領事館内部の人物だと述べた。映像では総領事館の屋上で「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫ぶ身元不明の男性が旗を置き換えている。

原題:Turkey War of Words With Dutch Worsens With New Accusations (1)(抜粋)

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