ルクセンブルクは金融機関にとって「自然な選択肢」-英EU離脱備え

  • AIGなど大手保険会社が欧州拠点を設立-グラメーニャ財務相
  • 投資運用会社やフィンテック企業も選択

ルクセンブルクが英国の欧州連合(EU)離脱後の有力な拠点の1つとして脚光を浴びている。保険会社や資産運用会社、フィンテック企業などがこの大公国に関心を寄せている。

  グラメーニャ財務相はブルームバーグとのテレビインタビューで、EU域内に拠点を維持したい企業にとってルクセンブルクは「極めて自然な選択肢だ」と指摘。「非常に大きな保険会社が最近、ルクセンブルクを拠点に決めたと発表した。資産運用会社やフィンテック企業も同様だ」と語った。

  米保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は8日、 欧州経済地域(EEA)とスイス向け事業の拠点をルクセンブルクに設立する計画を明らかにした。英ロイズ保険組合は、英EU離脱後の欧州本部としてフランクフルトとダブリンに次ぐ候補地としてルクセンブルクが上がっていることを示唆している。

  メイ英首相は2019年前半のEU離脱のシナリオ維持に向け、今月末までにEU離脱交渉の開始となるリスボン条約50条を発動する意向だ。離脱で単一市場から撤退する公算が大きく、EU向け事業に依存するロンドン拠点の企業の多くがアクセスを閉ざされることになる。

  企業誘致を担ってきた銀行秘密法はもはやないものの、ルクセンブルクは米国に次ぐ世界2位の資金調達市場の地位を引き続き維持している。多国籍企業向け優遇策に対する圧力も増しているが、EU法の迅速な適用や資金管理などに関する「パスポート制度」で同国を拠点とする運用資産が増えている。

原題:Luxembourg’s Wooing Is Working as Finance Firms Set Brexit Plans(抜粋)


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