韓国の憲法裁判所が10日、朴槿恵大統領の罷免は妥当だとの判断を下し、市民は街頭に繰り出してこの決定を歓迎した。過去の事例通りとなるなら、もう1つ韓国国民を喜ばせることがある。

  大統領の辞任や弾劾・失職は米国とブラジルも経験した。ブルームバーグがまとめたデータによると、いずれの国の株価指数もその後に上昇した。韓国株も弾劾手続きが始まって以来、上昇を記録している。

  シドニーを拠点とするAMPキャピタル・インベスターズの投資戦略責任者シェーン・オリバー氏は朴大統領の失職について「ブラジルや1974年の米国での状況と同様に、韓国株を現水準から押し上げるのに寄与するはずだ」との見方を示す。「朴大統領をめぐる政治状況がこれである程度決着し、韓国がより確実性を持って次の段階に進むことができる。個人的にやや不透明を感じるのは、北朝鮮との関係のみだ」と説明した。

  朴大統領の権力乱用疑惑は、同国大企業の多くをも飲み込んだ。検察当局はこれまでに、サムスン電子の事実上のトップである李在鎔副会長を含む約40人を起訴した。それでも韓国総合株価指数は騒動の渦中にあった11月9日に付けた安値から、6.9%上昇している。

  ブラジルでは9カ月にわたった大統領弾劾を巡る混乱を経て、ルセフ大統領が2016年8月末に罷免された。その後数カ月でボベスパ指数は19%上昇し、11年2月以来の高値に達した。

  ニクソン大統領のウオーターゲート事件が暴露された当時の米国株式市場は、ジェットコースターのような動きを経験した。米株式市場の指標はニクソン氏が再選を果たした直後の1973年に過去最高値を更新したが、同大統領辞任の2カ月後である74年10月までに48%下落し、12年ぶりの安値に沈んだ。だが翌年3月までに35%回復した。

原題:Park Ouster Adds to Impeachments That Spurred Stock Rallies (1)(抜粋)

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