東日本大震災6年、東電HD社長があらめて決意-訓示をネット公開

  • 廃炉へ30-40年、トラブル起こさぬようしっかり取り組む-社長
  • 政府も追悼式、誰も取り残さずに平穏な暮らしをと秋篠宮さま

東日本大震災の発生から6年を迎えた11日、東京電力ホールディングスの広瀬直己社長は福島第一原子力発電所の新事務本館で社員700人を前に訓示し、震災による犠牲者やその遺族に哀悼の意を示すとともに、福島第一原子力発電所で働いている関係者の努力に謝意を表した。

  訓示のもようは、地震発生時刻の午後2時46分前から東電HDがウェブサイトでライブ配信した。広瀬社長は、社員とともに犠牲者に1分間の黙とうを捧げた後、「使用済み燃料の取り出しに向けたさまざま取り組みが進んでいる」などと述べた上で、「30年、40年と先は長いが、トラブルを起こさないようしっかり取り組んでいかなければならない」と決意をあらためて述べた。

  福島第一原発の原子炉内部の状況はロボットによる調査でようやく明らかになりつつあるが、同時に溶け落ちた燃料(デブリ)を取り出す難しさも浮き彫りになっている。東電HDのウェブサイトによると廃炉終了は30、40年後の見通しとなっている。

廃炉の課題に関する記事はこちら

  一方、東京・国立劇場で開催された政府主催の「東日本大震災6周年追悼式」では、安倍晋三が式辞で「復興の進展に大きな切れ目のない支援に力を注ぎ、さらに復興を加速していく」と述べ、政府一丸となって災害に強い強靱な国作りを進めていく考えを示した。

  追悼式に出席した秋篠宮さまは、「特に避難生活が長期化する中で、年々高齢化していく被災者の健康や、放射線量が高いことによっていまだだ帰還の見通しが立っていない人々の気持ちを思うと深く心が痛みます」と述べ、「困難な状況にある人誰もが取り残されることなく、平穏な暮らしを取り戻すことができる日が来るのは私たち皆の願い」と話された。

  警察庁のまとめ(3月10日現在)によると、東日本大震災による死者は1万5893人で、2553人が依然行方不明。復興庁のまとめ(2月13日現在)では、12万3168人が避難生活を送っている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE