米国債(10日):上昇、雇用統計後も利上げ軌道の見通し変わらず

更新日時
  • 利回りは年初来高水準から低下
  • ショートカバーの動きが相場上昇を主導

10日の米国債相場は上昇。2月の米雇用統計が発表された後も利上げ軌道の見通しはおおむね変わっていない。国債は週間ベースでは下落。

  ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.57%。ここ2週間の米国債売りは、連邦公開市場委員会(FOMC)が3月15日に利上げを実施するとの観測の高まりが背景。

  TDセキュリティーズのストラテジスト、プリヤ・ミスラ氏は「米国債市場には安ど感が広がっている」と指摘。「FOMCは3月の利上げが可能になるが、年内3回利上げというテーマは変わらない」と述べた。

  米労働省が発表した2月の非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比23万5000人増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は20万人増だった。前月は23万8000人増(速報値22万7000人増)に修正された。

  平均時給の伸びは市場予想を下回ったものの、前月分は上方修正された。

  欧州市場の引けにかけては、ユーロ圏の国債につられる形で利回りは日中の低水準から一時的に戻した。欧州中央銀行(ECB)当局者らは債券購入プログラム終了前の利上げがあり得るかどうかを検討したと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  米国債市場のポジション動向を示すさまざまな指標は、利回り上昇の見方が広がっていることを示唆しており、利回り上昇局面では買い戻し意欲が強い。

  ストラテジストらは米国債を買う根本的な理由があるとも考えている。TDは今週、米10年債の買いを推奨し、2.40%への利回り低下を目標に設定した。財政政策をめぐる不透明感や米利上げサイクルの終着点が低いこと、世界的な低利回りに基づくと説明した。

原題:Treasuries Rise as Jobs Report Leaves Fed Expectations Intact(抜粋)

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