ムニューシン米財務長官は就任後初めて参加する20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、貿易で優位に立つため自国通貨安を誘導しようとする国を米国は容認しないとのメッセージを打ち出す計画だ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。G20会合は来週ドイツで開催される。

  米財務省の準備作業やG20声明草案に詳しい欧米関係者が匿名を条件に述べたところによると、ムニューシン長官はそのメッセージに注力し、これまでの米政権がG20でコンセンサスとして形成してきたものを踏襲する見通しだ。また、世界的な貿易規制やトランプ政権の「アメリカファースト(米国第一)」主義を巡る各国との摩擦など鍵となる重要な問題において、同長官には米国の具体的な立場を明確にできる政治スタッフがほとんどいないという。

  近年のG20声明の柱は金融政策を使って通貨安を図ることはしないと表明しているが、米国は中国やドイツなどがまさにそれを行っていると主張しており、新たな局面を迎えることになりそうだ。

  同関係者によると、ムニューシン長官は米国の貿易赤字について、他の主要国が世界需要を支える上で責任を果たしていないことを示していると述べ、それが不均衡な世界経済成長をもたらしていると言明する。

原題:Mnuchin Said to Focus on Currencies as G-20 Girds for Trump Era(抜粋)

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