米国では2月、前月に続き平均を上回るペースで雇用が増加した。特に建設業や製造業で大きく伸びた。また賃金の伸びも加速した。

  米労働省が10日発表した2月の非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比23万5000人増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は20万人増だった。前月は23万8000人増(速報値22万7000人増)に修正された。 

  家計調査に基づく2月の失業率は4.7%に低下した。前月は4.8%だった。労働参加率は63%と、前月の62.9%から上昇して、昨年3月以来の高い水準となった。もっとも同指数は2000年1月の67.3%をピークに下降トレンドをたどり、2014年以降は30余年ぶりの低水準で高下してきた。

  ムーディーズ・アナリティクスのエコノミスト、ライアン・スイート氏は「完全雇用にますます近づいている」と指摘。「労働市場関連のデータで賃金は弱さが続いていたが、改善しつつあると考えられる。インフレの加速に伴い、賃金の伸びはこの先一段と力強さを増し始めるだろう」と続けた。

  また来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利上げについては「ほぼ確実」と予想した。

  平均時給は前年同月比で2.8%増(前月2.6%増)。前月比では0.2%増。週平均労働時間は34.4時間で前月から変わらず。

  建設業の雇用者数は5万8000人増と、2007年3月以来の大幅な伸び。前月は4万人増だった。製造業は2万8000人増と、3年ぶりの大幅な伸び。

  一方で小売りは2万6000人減となった。

  2月の雇用統計はトランプ政権下では初めての丸1カ月のデータとなる。トランプ氏の大統領選勝利以降、経済に対する楽観は大きく高まっている。
 
  2月は、季節外れの暖かさとなったことも雇用者数の増加に寄与した可能性がある。米海洋大気局(NOAA)によると、ハワイとアラスカを除く48州では2月の平均気温がカ氏41度(セ氏5度)と、20世紀の平均を約7度上回った。

  民間部門の雇用は22万7000人増(前月22万1000人増)。
 
  政府職員は8000人増と、前月の1万7000人増から減速した。

  統計の詳細は表をご覧ください。

原題:U.S. Jobs, Pay Show Solid Gains in Trump’s First Full Month (1)(抜粋)

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