バーナンキ前米連邦準備制度理事会(FRB)議長は9日、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)と、その後の緩やかな利上げの準備を進める米金融当局が「極めて順調な軌道」にあるとの認識を示した。

  バーナンキ氏はチャールズ・シュワブが企画したワシントンでの投資家会議で講演し、米金融当局について「彼らはインフレ抑制を確かなものにするために十分な行動を望んでおり、あらゆる兆候が実際にそうであることを示している」と語った。

  バーナンキ氏は講演で、金融当局者は来週の利上げの意向に加え、経済見通しが引き続き堅調で、失業率の改善が続き、賃金の上昇ペースが上向く限り、その後も「緩やかな金利正常化を続ける方針を伝えている」と指摘した。

  連邦準備制度の4兆5000億ドル(約519兆円)規模のバランスシートを巡っては、主要政策金利をいわゆるゼロ下限制約からさらに引き上げた後、「今から1年程度」で縮小を開始するだろうとバーナンキ氏は予想した。

  同氏はバランスシートを金融政策の手段として積極的に活用するのではなく、償還金を再投資しないことで保有債券の縮小を目指すイエレン議長の戦略に支持を表明し、「非常にゆっくりと受動的かつ極めて予測可能な方法で5-7年をかけ」通常により近い水準にバランスシートを戻していくことをそれは意味していると述べた。

  バーナンキ氏はまた、トランプ大統領の経済政策を過度に楽観することがないよう投資家に忠告し、「トランプ氏が掲げるプログラムの幾つかの要素には、立法化の点で少なくとも若干の疑問の余地がある」と分析。「ある時点で法人税率と所得税率の両方の引き下げが行われる」との見通しを示す一方、財政赤字拡大に対する一部の共和党議員の反対を考えれば、議会が大型のインフラプログラムを可決するか「幾分懐疑的だ」と付け加えた。

原題:Bernanke Says Fed on ‘Pretty Good Track’ as It Readies Rate Rise(抜粋)

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