ベビーブーム世代がおむつを利用するようになり、窮地に陥っている製紙業界にとって救世主になりつつある。

  世界的に高齢化が進む中、より装着感に優れ目立ちにくい製品の売り上げが伸びている。カナダのERAフォレスト・プロダクツ・リサーチによれば、需要は今年4%増加すると予想され、米インターナショナル・ペーパーやドムタールなどの製紙企業の見通しを押し上げている。これらの企業は、おむつや生理用品に利用される吸収力の高いフラッフパルプと呼ばれる紙類の生産を増やしている。

  こうした動きは、デジタル時代の到来で紙を利用しないコミュニケーションが広がり打撃を受けている製紙業界にとって追い風となっている。北米の製紙業者がフラッフパルプの生産を増やす中、従来のパルプの市場は逼迫(ひっぱく)。ブルームバーグ・インテリジェンスによると、価格はここ数カ月上昇し、3月にはさらに値上がりが見込まれる。

  ERAフォレスト・プロダクツ・リサーチのマネジングディレクター、ケビン・メーソン氏は「最も伸びている市場は成人の尿漏れに関するものだ。ベビーブーム世代がその年代に移行しつつあり、全体の需要押し上げにつながるだろう」と指摘した。

  ユーロモニター・インターナショナルの業界調査責任者、スベトラナ・ウダスリバイア氏によれば、成人の失禁に関連する製品の米国での売上高は昨年、ほぼ20億ドル(約2300億円)に達し、今年はさらに9%、2018年には8%、それぞれ増加する見通しだ。米国勢調査局によると、12年には世界の65歳以上の人口は5億6200万人だったが、15年までにほぼ10%増えた。50年までに16億人に達すると予想されている。

原題:Diapers for Baby Boomers Help Papermakers Absorb Print Losses(抜粋)

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