米国債:続落、5年債は11年以来の高利回り-雇用統計控え

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9日の米国債相場は続落。5年債利回りは2011年以来の高水準を付けた。10日発表の雇用統計を控えた売りが続いた。雇用統計を受けて利上げペースの加速見通しが一段と強まる可能性がある。

  5年債利回りは一時2.133%と、昨年の最高水準を約1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回った。10年債と30年債の利回りも昨年の最高水準にあと約3bpに迫った。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が「ユーロ圏の経済見通しを取り巻くリスクは以前ほど顕著ではない」と発言し、ユーロ圏の国債主導で朝方は下落した。午後は株価が下げたものの、米国債の売りは加速した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比5bp上昇の2.61%。

  MUFGセキュリティーズ・アメリカの米国債トレーディング責任者、トーマス・ロス氏(ニューヨーク在勤)は「金利上昇に伴い、長期的な観点の投資家による売りが続いている」と指摘。10年債利回りにとって昨年12月16日以来の高水準である2.62%が鍵だと指摘した。

  ドラギ総裁が声明に前回まで使われていた「利用可能なあらゆる手段を駆使」の文言は緊急性が後退したことを示すため削除したと発言すると、ドイツ10年債利回りは一時5.6bp上昇した。

  今週最後の国債入札となった30年債入札(発行額120億ドル、銘柄統合)では最高落札利回りが3.17%と、同年債入札としては2014年9月以来の高水準となった。
  
  30年債の落札利回りは午後1時の入札締め切り時の入札前取引での利回り水準をわずかに上回った。プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)の落札に占める割合は25.8%と、昨年7月に付けた過去最低(23.1%)以来の低さとなった。一方、プライマリーディーラー以外の直接入札者の割合は15年10月以来の高水準である13.1%。外国の中央銀行や投資信託を含む間接入札者は61.1%に低下した。

原題:Treasuries Slide as Investors Cut Risk Before Employment Report(抜粋)

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