持ち運び可能で頑丈さが売りのコーヒーメーカー「コーヒーボックス(Coffeeboxx)」が、昨年12月に米国で4500台売れた。これは2015年4月の発売以降のどの月と比べても4倍以上だ。コーヒーボックスを200ドル(約2万3000円)で販売しているホーム・デポのウェブ販売担当、ロバート・ウィルバー氏は「顧客が絶賛し始めるまでそう長くかからなかった」と話す。

コーヒーボックス(Coffeeboxx)
コーヒーボックス(Coffeeboxx)
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  宣伝用ビデオでは走行中のトラックの荷台で揺らされたり、ジープのタイヤの下敷きにされたり、爆薬で地上6メートルの高さに吹き飛ばされたりと、ひどい仕打ちを受けるこの商品。ジム・ドアン氏(41)が商品考案のヒントを得たのは、米ミシガン州の自宅付近で建築ブームが繰り広げられていた2007年にさかのぼる。「どこの工事現場にも電子レンジやコーヒーマシンが数台置いてあったが、どれも壊れてしまう」と同氏は振り返る。当時は米白物家電メーカー、ワールプールのデザイナーだったドアン氏は、現場の厳しい条件に耐えられるコーヒーメーカーを作ってはどうかと考え始めたという。

  30点にのぼる試作品から14年に1つを選び、新規事業を支援するサイト「キックスターター」を通じて集めた35万ドルで、プラスチック成型の鋳型(重さ10トン)を購入した。プラスチックと鉄の層が製品フレームを包み込むデザインで、継ぎ目をシリコンで封じ防塵加工を施した。容量2.5リットルのタンクに入った水と一杯抽出用カートリッジで2分以内に熱いコーヒーができあがる。

  コーヒーボックスはその強靭さから、軍関係者や消防隊員、キャンプやハンティングなどのアウトドア派の支持を得てきた。ドアン氏は今後、電子レンジや製氷機、冷蔵庫などで「頑丈な家電製品のカテゴリー」の商品ラインアップを整え、コーヒーボックスの親会社、オックス(OXX)の売上高を今後7年間で1億ドルに伸ばしたい考えだ。

原題:An Indestructible Coffee Machine for Extreme Caffeine(抜粋)

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