9日の欧州株式相場はほぼ変わらず。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が景気下振れリスクの後退を指摘したことを受け、株価は一時の下げを消す展開となった。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.1%高の372.89で終了。業種別指数の中で銀行株の上げが目立った。ドラギ総裁は政策決定後の記者会見で、景気回復の勢いが増している可能性を認め、デフレリスクの切迫感はもはやないと語った。この日はユーロが買われ、ドイツ国債利回りも上昇した。

  シティ・インデックス(ロンドン)の調査ディレクター、キャサリン・ブルックス氏はリポートで、「少なくとも年末までユーロ圏の量的緩和(QE)は維持される。だが、デフレリスクが後退したことから追加措置の可能性は低下した」とし、「行間からECBの次の行動は緩和策の拡大ではなく、終了に向かう方向にあることが読み取れる」と指摘した。

  業種別指数で銀行株は3週間ぶりの高水準となり、鉱業株の大幅安を打ち消した。

  個別銘柄では、オランダのアクゾ・ノーベルが13%高の急伸。米PPGからの209億ユーロの一方的な買収提案を拒否した上で、株価押し上げに向け特殊化学品事業を分離する可能性があることを明らかにした。

原題:Europe Stocks Little Changed as Banks Rally After Draghi Speech(抜粋)

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