ニューヨーク・マンハッタンの住宅賃貸価格は今年2月に、値下がりした。物件のサイズにかかわらず家賃が下げたのは、少なくとも4年ぶりだ。建設ブームで市場に出回る物件が増え、入居者はより広い部屋や新しい物件へと移った。

  不動産鑑定のミラー・サミュエルと仲介のダグラス・エリマン・リアル・エステートがまとめた9日付のリポートによると、マンハッタンのワンルーム家賃(中央値)は2500ドル(約28万6850円)と、2015年1月以来の安さ。前年同月比では2.6%の値下がりと、12年にデータの集計を開始して以来最も大幅な下げだった。

  ダグラス・エリマンの賃貸担当エグゼクティブディレクター、ハル・ガブジー氏は「空室は非常に多い。ワンルームを含めあらゆるサイズの物件が急増している」と述べた。

  狭くて家賃が安いワンルームはこれまで、マンハッタンで仕事を探す若年層を中心に需要があったため、一連のアパート建設ラッシュの圧力に耐えてきた。今では空室増加への警戒からあらゆる価格圏で家賃が引き下げられ、賃貸物件の入居者は借り手市場を実感するようになった。

  2月末時点でのマンハッタンの空室賃貸物件は6872件。前年比で約12%急増した。先月の新規契約数は3634件と、28%の大幅な落ち込みとなった。

  ダグラス・エリマンのブローカー、メリンダ・シカリ氏は「1月と2月には家賃3-4カ月分を無料にしてほしいと要求した顧客がいたが、そのような例は聞いたことがない」と話した。

原題:Manhattan Rents Fall for Every Apartment Size, Even Studios (2)(抜粋)

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